• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1994 年度 実績報告書

バクテリアのべん毛モータの人工膜内再構築

研究課題

研究課題/領域番号 05454638
研究機関帝京大学

研究代表者

相沢 慎一  帝京大学, 理工学部, 助教授 (50222451)

研究分担者 大澤 研二  帝京大学, 理工学部, 助手 (50203758)
キーワードバクテリア / べん毛モータ / 人工膜 / 界面活性剤 / 電子顕微鏡
研究概要

バクテリアのべん毛モータのMSリング複合体は、その半分が細胞膜内に埋まっている。大腸菌で大量発現したMSリング複合体を精製するために、非イオン性の界面活性剤であるトライトンx-100が用いてきた。しかし、人工膜形成のための脂質との交換を考慮にいれて、さらに結合力の弱いといわれるLDAO(Lauryldimethylamine oxide)を用いて精製を行った。また、従来の精製法では超遠心法によってMSリング複合体のペレットを作るため、その後の可溶化が難しかった。光散乱法による測定では、可溶化の激しい処理のあとでもいくつかの複合体からなる塊が存在することが示唆された。そこで、超遠心の際に庶糖溶液をクッションにしたところ、複合体の可溶性がよくなった。このようにして精製したMSリング複合体に、さまざまな濃度の(脂質/界面活性剤)溶液を加え2、3時間保温ののち、一晩透析により界面活性剤を除いた。用いた脂質はDMPC、CLである。脂質溶解のための界面活性剤にはトライトンX-100、LDAO、オクチルグルコシド、CHAPSを用いた。透析により界面活性剤の除かれた試料を電子顕微鏡で観察したところ、いくつかの(脂質/界面活性剤)の組み合わせで小さなベシクル(脂質膜)にリング構造が入っているのが観察された。膜内に取り込まれたMSリング複合体の量は、タンパク質濃度を上げれば増加するようである。ただいま詳細な条件を検討中である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Ueno,Oosawa,Aizawa: "Domain Structure of MS-ring Component Protein(FliF)of the flagellar basal body of Salvncnella typhnnurium. 21GC01:J.Mol.Biol." 236. 546-555 (1994)

  • [文献書誌] Oosawa,Ueno,Aizawa: "Overproduction of the bacterial flagellar Switch proteins and their interactions with the MS ring complex in vitro" J.Bacteriol.176. 3683-3691 (1994)

  • [文献書誌] Welch,Oosawa,Aizawa: "Effects of Phosphorylation Mg^<2+>,and conformation of the Chenotapis Protein Chey oh its binding to the flagellar Switch Protein FliM." Biochemistry. 33. 10470-10476 (1994)

URL: 

公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi