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1993 年度 実績報告書

微小管構築変換の分子機構

研究課題

研究課題/領域番号 05454644
研究機関京都大学

研究代表者

西田 栄介  京都大学, ウイルス研究所, 教授 (60143369)

キーワード微小管結合蛋白質 / 微小管切断因子 / 微小管ダイナミクス / 細胞分裂 / 細胞周期 / MPF / 細胞骨格 / Xenopus
研究概要

微小管構築変換に関わる蛋白質因子のうち、微小管結合蛋白質p220については、その部分アミノ酸配列を明らかにすることができ、他の微小管結合蛋白質が共通にもっているコンセンサス配列を有していることがわかった。もう一つの因子、微小管切断因子p56については、新たに特異抗体の作製に成功した。抗体を用いた解析から、p56分子の量は細胞周期に依存して変化することはなく、ほぼ一定であること、また微小管切断活性の見い出されない分裂間期の細胞抽出液においても、数段のカラムクロマトグラフィーでp56を精製すると、微小管切断活性が検出されることから、間期細胞中にはp56の阻害因子が存在する可能性が示唆された。p56の部分アミノ酸配列を決定したところ、既知の蛋白質ではないことが判明した。
Xenopus M期卵のさらなる解析の結果、p56以外にも微小管切断因子の存在することが明らかとなり、5段階のカラムクロマトグラフィーにより単一バンドにまで精製した。この新しい微小管切断因子は、p56による微小管切断が遅い反応であるのに対し、非常に素早く微小管を切断しうる活性のあることがわかった。この因子に対する抗体を作製し、イムノブロット法により、この因子が真核細胞に普遍的に存在する蛋白質分子であることを明らかにした。この因子とp56との機能分担や両因子の細胞周期制御機構について、現在さらに解析を進めている。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Kosako,H.: "Requirement for the MAP kinase kinase/MAP kinase cascade in Xenopus oocyte maturation" EMBO J.(in press). (1994)

  • [文献書誌] Nishida,E.: "The MAP kinase cascade is essential for diverse signal transduction pathways" Trends Biochem.Sci.18. 128-131 (1993)

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公開日: 1995-02-08   更新日: 2016-04-21  

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