(a)3種類のリアの仁受容体cDNAをプローブとして、諸組織でのリアノジン受容体mRNAの分布を検討した結果、リアノジン受容体遺伝子が非興奮性細胞でも発現されていることが明らかとなった。特に非興奮性細胞である血球系細胞球で、rtPCRサザンブロッティングと部分cDNAクローニング及びその塩基配列の結果から、リアノジン受容体が発現していることが明らかになった。また、リアノジン刺激により細胞内カルシウム貯蔵部位からのカルシウム放出を認めた。 (b)ジヒドロピリジン感受性カルシウムチャンネルのうち、骨格筋タイプは活性化が遅いが、心筋タイプは速い活性化を示す。これまでの実験の結果リピートIが活性化の決定に重要なことが明らかにされていたが、キメラチャンネルを作製して発現させ、活性速度を検討した結果、リピートIのセグメントS3とその前後のリンカーと考えられている部分の違いにより活性化速度が異なってくることが示された。また心筋型カルシウムチャンネルを、単独あるいは他のサブユニットと合わせてCHO細胞に発現させ、チャンネルの蛋白量、ジヒドロピリジン結合活性、電気生理学的チャンネル活性を検討した。その結果、βサブユニット、γサブユニットは、蛋白量には影響を与えることなく、チャンネル活性を著明に増加させた。小サブユニットはチャンネル活性を持つコンフォーメーションをとるために必要であると考察した。
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