• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1994 年度 研究成果報告書概要

細胞内カルシウム調節機構の分子生物学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 05454645
研究種目

一般研究(B)

配分区分補助金
研究分野 細胞生物学
研究機関京都大学

研究代表者

上田 之彦  京都大学, 医学部, 助手 (70252434)

研究分担者 袴田 康弘  京都大学, 医学部, 助手 (30261233)
研究期間 (年度) 1993 – 1994
キーワードリアノジン受容体 / カルシウム放出チャンネル / 遺伝子発現分布 / 免疫抑制剤FK506 / ヒトリンパ球
研究概要

カルシウムは細胞内セカンドメッセンジャーとして様々な細胞活性の調節に重要な役割を果たしている。われわれが初めて構造を明らかにしたリアノジン受容体/細胞内カルシウム放出チャンネルの脳内における脳型、心筋型、骨格筋型の3種類の受容体の発現分布を明らかにすることにより脳神経でのリアノジン受容体の機能的役割を明らかにした。すなわち、脳型リアノジン受容体は線状体、海馬、視床などに局在して発現し、心筋型リアノジン受容体は脳内に広く分布し、骨格筋型は小脳にわずかに分布していることなどが明らかになった。
また、脳型リアノジン受容体が脳以外でも平滑筋や内分泌系の細胞でも発現していることを明らかにしたが、非興奮細胞であるTリンパ球でrt-PCRサザンブロットの結果と、部分cDNAをクローニングによる一次構造の決定から、脳型リアノジン受容体がリンパ球で発現していることを明らかにした。細胞培養液内にリアノジンが存在するとリンパ球の増殖形態が変化することからリアノジン受容体が細胞増殖に関わっていることを明らかにした。脳型リアノジン受容体を通してのカルシウム放出が比較的緩やかなで持続が長いことを示したさらに免疫抑制剤FK506が脳型リアノジン受容体の活性に関わることも明らかにした。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Hakamata,Y.,Nishimura,S.,Nakai,J.,Nakashima,Y.,Kita,T.& Imoto,K.: "Involvement of the brain type of ryanodine receptor in T-cell proliferation," FEBS Lett.352,. 206-210 (1994)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] Furuichi,T.,furutama,D.,Hakamata,Y.,Nakai,J.,Takeshima H.& Mikoshiba,K.: "Multiple types of ryanodine receptor/Ca2^+ release channels are differencially expressed in rabbit brain," J.Neuroscience. 14.4794-4805 (1994)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] Hakamata, Y., Nishimura, S., Nakai, J., Nakashima, Y., Kita, T.and lmoto, K.: "Involvement of the brain type of ryanodine receptor in T-cell proliferation." FEBS Lett.352. 206-210 (1994)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [文献書誌] Furuichi, T., Furutama, D., Hakamata, Y., Nakai, J., Takeshima H.and Mikoshiba, K.: "Multiple types of ryanodine receptor/Ca^<2+> release channels are differencially expressed in rabbit brain" J.Neuroscience. 14. 4794-4805 (1994)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より

URL: 

公開日: 1996-04-15  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi