研究概要 |
Ehrlich癌休眠系(drm)と癌増殖系(prg)マウスの遺伝解析を行うためN_2の作出を行った。遺伝子マッピングによる解析は都臨床研の米川博通博士に依頼することにし、我々はH-2,IA,Ly遺伝子についてその変異を調べ、それとEhrlich癌に対する感受性との関連を調べた。マウスの癌休眠体重はH-2^Sと関連しているように見える。 両亜系マウスの肝DNAをBamH1で切断し、mo-2をプローブとしてサザン法を行うと、両亜系間で3本の異なるハンドが認められた。現在、mRNAから出発してsubstraction法により癌抵抗性遺伝子を探っているが結論を得ていない。 癌休眠マウスの癌抵抗性は細胞性免疫が関与し、この2亜系間では養子免疫が確実に成立した。癌抵抗遺伝子が見い出せば、これをprg系に移入したトランスジェニックを作成し、体質変化を観察、もし、癌増殖系(prg)がdrm体質へ転換できれば、癌の休眠遺伝子治療の可能性が出てくると思われる。
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