研究課題/領域番号 |
05455007
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研究機関 | 一橋大学 |
研究代表者 |
西沢 保 一橋大学, 経済研究所, 教授 (10164550)
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研究分担者 |
草光 俊雄 東京大学, 教養学部, 教授 (90225136)
田崎 宜義 一橋大学, 社会学部, 教授 (40107157)
山本 武利 一橋大学, 社会学部, 教授 (30098412)
佐藤 毅 一橋大学, 社会学部, 教授 (10061095)
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キーワード | 百貨店 / 広告 / 消費 / マーケティング / メディア / 大阪 / 三越 / 高島屋 |
研究概要 |
本年度は、昨年度に引き続き資料の調査・収集・整理を継続するとともに、研究組織のメンバー以外の専門家にも参加していただいて、定期的に研究を行った。資料については、高島屋、三越、大丸を中心に調査・収集を継続し、大阪高島屋、大丸、大阪商工会議所、東京の三越シルヴァハウスなどで経営、販売、広告関連資料の収集・整理に努め、高島屋の『新衣装』『百華新聞』あるいは『三越タイムズ』をはじめかなりの成果を収めた。それらは明治末から昭和初期にかけての百貨店経営の展開、消費動向、心理から企業のマーケティング、店員訓練、etc.を知るうえできわめて有益だと思われる。この時期に、呉服店から変身した百貨店は力強い販売、広告活動を展開し、日本最初の消費革命、生活革新の演出者の役割を果たした。 資料の収集・整理と併行して、本年度は研究会を定期的に行ない、メンバーの自己啓発と研究の方向性の確定に努めた。研究会の概要は、1.初田亨「百貨店の誕生」、2.平野隆「東京市臨時商業調査と昭和戦前期の中小商業政策」、3.土屋礼子「百貨店のメディア--『百華新聞』小考--」、4.田崎宣義「『上方』からみた消費文化の変容」、5.神野由紀「明治末期における三越呉服店の諸活動とその社会的意味」であり、次年度は研究組織のメンバーをコアに研究成果を書物にまとめるべく研究会を継続する予定である。また、この間に研究組織のメンバーは、研究発表欄に記載のような成果を各自公刊ないしその準備をした。
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