研究概要 |
本研究課題の本年度の目的は,レーザー・ブリルアン散乱により,圧力誘起の液体および固体CO_2の(1)圧力-温度相図,(2)音速,屈折率,弾性定数の圧力依存性を明らかにすることである。 [結果] 1.室温において圧力8GPaまでの本実験の結果,これまで存在すると考えられていたII相とIV相は存在しないことが判明した。 2.ブリルアン周波数シフトの角度依存性の測定より解析・決定した,ダイヤモンド・アンビル・セル中に成長させたCO_2単結晶の方位を基に,全ての方向の音速,屈折率,弾性定数(C_<11>,C_<12>,C_<44>)を世界で初めて決定することに成功した。 これらの重要な結果は,研究発表の欄に示したように,すぐに公表した。
|