研究概要 |
我々が近年確立してきたダイヤモンド・アンビル・セル(DAC)を用いた室温および低温下の超高圧ラマンおよびブリルアン散乱実験の手段により,10GPa(=10万気圧)までの超高圧力下の液体および固体CO_2の(1)圧力-温度相図,(2)音速,屈折率,弾性定数,の圧力依存性,そして(3)状態方程式(密度の圧力依存性),等の基礎高圧物性を決定し,(4)CO_2の凝縮系における物性と分子ダイナミクスの解明を行った。さらに、CO_2と類似の物質であるN_2Oにも同じ手法を適用し、N_2Oの弾性的性質の初めての決定の成功した。そして、それらの性質の相互の比較を行うことにより、分子ダイナミクスの考察をした。また、最終の総括も完了した。
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