研究課題/領域番号 |
05455015
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
位藤 邦生 広島大学, 文学部, 教授 (10069536)
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研究分担者 |
吉田 典可 広島大学, 工学部, 教授 (60037728)
小林 芳規 徳島文理大学, 文学部, 教授 (10033474)
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キーワード | 角筆(かくひつ) / 角筆文献(かくひつぶんけん) / 片仮名(かたかな) / 平仮名(ひらかな) / 文化史(ぶんかし) / 画像処理(がぞうしょり) / 角筆スコープ / 日本文化 |
研究概要 |
当初本年度の研究実施計画に掲げた項目のうち、 (1)近畿・東海地方の角筆文献の発見・調査を行う。 1.滋賀大学付属図書館の調査-調査カードへの記入・写真撮影 2.滋賀県彦根市博物館の調査-同上 3.大阪大学付属図書館の調査-同上 4.名古屋大学付属図書館の調査-同上 を、すべて予定どおり実施しそれぞれの場所で貴重な角筆文献を発見したほか、姫路市円教寺ほかの調査を行い、近畿全県にわたって角筆文献が存在することが明らかにした。 (2)山口県恒石八幡宮の調査-『八幡宮御縁起』の文化史的研究 全巻にわたる写真撮影を行い翻刻を行って、すでに小林芳規が発表している『備後国御調八幡宮蔵本角筆下絵八幡大菩薩御縁起』との比較を行った。「内海文化研究紀要」第23号に発表する予定である。そのほか京都古書肆藤井文政堂の協力のもとに多数の角筆文献を発見し購入したが、その中には千利休が切腹をしたとき住まっていた住居の見取り図等が含まれており、角筆文献の文化史的研究の資料として貴重である。 (3)角筆スコープの改良を行い、画像処理の研究に向けて、将来のマルチメディアを利用しての情報提供を睨んだ、基礎的研究を遂行する。-については、吉沢康和広島大学名誉教授の協力のもとに角筆スコープの改良を進め鮮明な写真撮影を可能とする機器の開発に努め、吉田典可はそれらの写真資料の画像処理の基礎的研究を遂行した。
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