研究課題/領域番号 |
05455021
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研究機関 | 学習院大学 |
研究代表者 |
川嶋 辰彦 学習院大学, 経済学部, 教授 (40080353)
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研究分担者 |
田中 伸英 学習院大学, 経済学部, 教授 (10118763)
新居 玄武 学習院大学, 経済学部, 教授 (70134913)
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キーワード | Centralization / Concentration / Metropolitan Analysis / ROXY Index / Spatial Cycles / Tokyo / Urbanization |
研究概要 |
本年度は、前年度の研究成果を踏まえ、その延長上に計画していた研究作業をほぼ当初の予定通り終了した。更に、前年度の分析結果を検討することによって啓発された、「都市圏分析に適用可能なROXY分析手法の有効性に関する考察」を試みるとともに、「人口集中・分散過程の国際比較(5ケ国比較)」の作業、及び「都市圏間人口分布動向が見せる空間的循環過程の中に潜む結合振動的現象(phenomena of coupled oscillation)に関する考察」の作業を、夫々ROXY指標分析手法を適用して試みた。 以上の研究作業を通して本年度明きらかにすることのできた主な3点と記すと、つぎの通りである。 1.ROXY指標値と相関係数値の間に見られる函数関係、及びこれら両値の間に見られる同異点(数学上、概念上、分析目的上に於ける)。 2.都心化・郊外化現象をROXY指標値によって分析すると、我が国に於ける人口分布の空間的循環過程の側面では、地方都市圏群が巨大都市圏群に相対する位置を保ちつつ、これら2つの都市圏群が夫々結合振動現象を呈している。 3.オーストラリア、インドネシア、日本、スウェーデン、及び米国の間で、各国の大都市圏システムを対象に人口集中・分散の空間的循環過程段階をROXY値を介して比較すると、これら5ケ国の中では米国が最も先行しており、ついでスウェーデン、オーストラリア、日本、インドネシアの順で続く。
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