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1993 年度 実績報告書

オーエスキー病抵抗性品種の分子育種法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 05506002
研究機関北海道大学

研究代表者

清水 悠紀臣  北海道大学, 獣医学部, 教授 (80206218)

研究分担者 大塚 治城  東京大学, 農学部, 教授
関川 賢二  農林水産省, 家畜衛生試験場, 室長
見上 彪  東京大学, 農学部, 教授 (20091506)
小野 悦郎  北海道大学, 獣医学部, 助手 (00160903)
喜田 宏  北海道大学, 獣医学部, 助教授 (10109506)
キーワードオーエスキー病 / オーエスキー病ウイルス / ヘルペスウイルス / 転写
研究概要

1.オーエスキー病ウイルス(ADV)前初期(IE)蛋白の自己のIE遺伝子に対する転写抑制領域を決定した。この領域のみを発現するプラスミドをCPK細胞にトランスフェクトして得られた遺伝子導入細胞がADV感染に対して抵抗することが明らかとなった。
2.ADVの初期蛋白の1つであるEPOはADVの前初期、初期および後期遺伝子の転写ならびにADVの複製を促進することが明らかとなった。
3.ADVのEPOの種々の欠失遺伝子を作製し、各々の発現蛋白がIE遺伝子の転写に及ぼす影響を解析した。アミノ末端から111番目までのアミノ酸残基からなる蛋白はIE遺伝子の転写を抑制する作用をもつことが明らかとなった。さらに、この遺伝子を導入した細胞株がADV感染に対して抵抗することも示された。
4.ADV IE蛋白は、ネコ免疫不全ウイルスのLTRからの転写および複製を阻止することならびに、その標的はC/EBP結合配列であることが明らかとなった。
5.ES細胞を用いた遺伝子ターゲット法によりTNFα遺伝子欠損マウスを作出した。
6.ADV IE遺伝子の転写抑制因子として構築したヒト単純ヘルペスウイルスのαトランス活性化誘導因子の結合ドメインとADV IE蛋白のDNA結合ドメインとのキメラ蛋白遺伝子をマイクロインジェクション法でマウス受精卵に導入しトランスジェニックマウスを作出するため、この遺伝子をヒトのポリペプチド鎖延長因子EF-1αおよびマウスMx遺伝子のプロモーターの下流に挿入し、導入遺伝子の構築を行った。現在、この転写抑制遺伝子のマウス受精卵への導入を行っている。

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公開日: 1995-02-08   更新日: 2016-04-21  

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