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1995 年度 実績報告書

準実スケールの雲物理過程実験装置の実用化に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 05508002
研究機関名古屋大学

研究代表者

石坂 隆  名古屋大学, 大気水圏科学研究所, 助教授 (50022710)

研究分担者 稲毛 正昭  三井建設, 土木本部, 研究員
山田 正  中央大学, 理工学部, 教授 (80111665)
遊馬 芳雄  北海道大学, 大学院・理学研究科, 講師 (10183732)
太田 幸雄  北海道大学, 工学部, 教授 (00100058)
播磨屋 敏生  北海道大学, 大学院・理学研究科, 教授 (90001859)
キーワード立坑 / 人工雲 / 酸性雨 / 雲物理 / エアロゾル
研究概要

今年度の実験は、これまで使用した上砂川町の立坑(旧立坑)の代わりに、岩手県釜石市にある釜石鉱山(株)所有の立坑(新立坑)を利用して行った。旧立坑は円形であったが、新立坑は矩形であるため立坑内の気流の乱れが大きい。また新立坑は旧立坑に比べて長さが260mほど短いが、下端の湿度が高いため実質的な雲の厚さは、むしろ新立坑の方が厚い。更に、旧立坑は石炭採掘場であるため、防爆のために使用機器に大きな制限があったが、新立坑にはこのような制限が無い。加えて新立坑の内部には階段が設置されており、必要に応じて任意の場所での測定が可能である。この新立坑で、旧立坑と同様な実験、即ち、立坑内の種々の要素の鉛直分布を、測定センサーや測定器を搭載した無人ゴンドラを上下することによって測定した。発生した雲のpHは、旧立坑では9近いアルカリ性であったが、新立坑では5.5の酸性を示した。
特に今年度は、亜硫酸ガスを立坑下端で放出し、その濃度の高度変化を測ることにより、雲の酸性化のメカニズム解明のための実験作業の足掛かりを作ったことが大きな成果である。作成した報告書の構成は、第1章に成果概要、第2章に研究経過概要、第3章に「何故雲を研究するのか」という問に対しての具体的な答え、第4章で坑内設備・観測設備について詳しく述べ、第5章で本科学研究費交付期間内に行った研究を紹介し、第6章には国内・国外の研究者の方々からの特別寄稿を、また、今回の研究成果を基に、更に進んだ研究を行うための具体的な将来計画を第7章にまとめ、第8章には取得したデータを資料として添付した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 山田 正 他: "準実スケールの雲物理実験と降雨モデルによる雲の微物理過程の考察" 土木学会論文集. 509/II-30. 1-13 (1995)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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