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1993 年度 実績報告書

航空重力測定法の開発と実用化-KINEMATIC GPS法の利用

研究課題

研究課題/領域番号 05554009
研究機関東京大学

研究代表者

瀬川 爾朗  東京大学, 海洋研究所, 教授 (60013570)

研究分担者 福田 洋一  京都大学, 理学部, 助教授 (30133854)
神沼 克伊  国立極地研究所, 教授 (90012921)
小泉 金一郎  東京大学, 海洋研究所, 教務職員 (70107457)
藤 浩明  東京大学, 海洋研究所, 助手 (40207519)
藤本 博巳  東京大学, 海洋研究所, 助教授 (50107455)
キーワードディファレンシャルGPS測位 / 航空重力 / 重力計 / KINEMATIC GPS法 / サイクルスリップ / 船の測位 / 航空機 / Anti-Spoofing
研究概要

平成5年度の研究計画は、KINEMATIC GPS測位法の開発と、船上重力計を航空機にも適するよう改造を加えることである。
平成5年10月にAshtech社のP-12型GPS受信機を1台購入した。本装置は、GPSにしばしば生じるSA(Selective Availability)、AS(Anti-Spoofing)など、米国国防省の側の防衛措置に対する対応ができる装置であって、欠測無く、かつ、プラットフォームの移動による電波のサイクルスリップが極めて少ない装置である。この装置を使って、まず、船の位置の高精度測位を試みた。船の位置は、単独のGPS測位によって決められているのが普通であるが、この場合の精度は、10〜50mである。ディファレンシャル測位によって船の位置を決めることは、世界でもほとんど行われていない。今回、購入したGPS装置を東京大学海洋研究所の淡青丸に搭載し、陸上、海洋研究所を基準点として(他機関よりGPS装置を一時借用)、11月22日より、12月1日の期間、太平洋上で実験を行った。その結果、GPSによって船の動揺(±2m程度の振幅で、8秒程度の周期)を綺麗にたどることができ、これから判断すると、分解能±10cmの測位ができていることが分かった。これは画期的なことである。ついで、平成6年2月にも、海洋科学技術センターの「なつしま」に乗船して、動揺の測位試験を行った。さらに、測位の検証のため、たまたま他の研究計画でオーストラリアから日本に搬入されていた海底音響トランスポンダーを使用して、船の音響測位も試み、GPS測位との比較も行った。この結果、GPS測位の方が優れていることが分かった。今後は人工の回転体などを使って、陸上で精度の検証を行う予定である。
船上重力計については、センサーの長周期ドリフトを減少させることに成功した。また、新しいフィルターの設計を行った。

研究成果

(1件)

すべて その他

すべて 文献書誌

  • [文献書誌] 今西祐一(瀬川と共著): "GPS干渉測位の船の位置決定への応用" 地球惑星科学関連学会1994年合同大会要旨集. (1994)

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公開日: 1995-02-07   更新日: 2016-04-21  

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