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1993 年度 実績報告書

物質進化シミュレーター

研究課題

研究課題/領域番号 05554013
研究機関北海道大学

研究代表者

香内 晃  北海道大学, 低温科学研究所, 助手 (60161866)

研究分担者 桜井 祐二  タナカ化学(株), 技術部, 研究員
古川 義純  北海道大学, 低温科学研究所, 助教授 (20113623)
キーワード星間塵 / 氷 / 有機物 / 鉱物 / 化学進化
研究概要

星間分子雲には、ケイ酸塩鉱物、有機物、氷からなる微粒子が存在する。これらの微粒子が蒸発、宇宙線による変成作用をへて、始原天体である彗星や炭素質隕石がつくられる。この過程で、紫外線、宇宙線照射による氷から有機物への進化、氷、有機物と鉱物との反応などの複雑な物質進化がおこっている。しかし、これまでは氷、有機物、鉱物の研究者がそれぞれの物質の研究を独立におこなっており、物質進化という立場からのこれらの物質の集合体の研究は皆無であった。そこで、本研究ではこれらの物質集合体の進化の研究をおこなうための“物質進化シミュレーター"、すなわち、氷、有機物、鉱物の凝縮装置、イオン、紫外線照射部、および各種分析機器からなる複合装置を試作する。本年度は以下の研究を行った。
1)タンデム型のターボ分子ポンプを使用したオイルフリーの超高真空排気装置を製作した。
2)イオン銃の強度、安定性を改善するための改造を現在行っている。
3)当初予定していた直流放電型(2000W)の真空紫外光源より、誘電体バリア放電エキシマ型のほうが強度が大きいことがわかったので、現在、設計を行っている。
4)現有のFT-IR,質量分析計、高速反射電子線回折装置を、1)の超高真空排気装置に取り付け、分析機器の調整を行っている。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Jenniskens,P., Baratta,G.A., Kouchi,A. et al.: "Carbon dust formation on interstellar grains" Astron.Astrophys.273. 583-600 (1993)

  • [文献書誌] 香内 晃: "宇宙にただよう氷の起源と進化" 化学と生物. 31. 708-713 (1993)

  • [文献書誌] 香内 晃: "アモルファス氷の熱伝導率と彗星の熱史" 天文月報. 87. 15-20 (1994)

  • [文献書誌] 香内 晃: "アモルファス氷星間の起源と進化" 雪氷. 55. (1994)

  • [文献書誌] Kouchi A, Yamamoto T, Kozasa T. et al.: "Conditions for condensation and preservation of amorphous water ice and crystallinity of astrophysical ices" Astron Astrophys. (in press). (1994)

  • [文献書誌] Greenberg J.M., Kouchi A, Niessen W. et al.: "Interstellar dust, chirality, comets and origin of life: life from dead stars?" Nature.

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公開日: 1995-02-08   更新日: 2016-04-21  

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