• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1993 年度 実績報告書

変形ファブリ・ペロー形高効率超短光パルス発生器の開発

研究課題

研究課題/領域番号 05555015
研究機関大阪大学

研究代表者

小林 哲郎  大阪大学, 基礎工学部, 教授 (10029522)

研究分担者 村上 知広  サンテック(株), 光技術研究部, 部長
北川 勝浩  大阪大学, 基礎工学部, 助手 (20252629)
森本 朗裕  大阪大学, 基礎工学部, 助手 (00142307)
キーワード超短光パルス / 電気光学変調 / ファブリ・ペロー干渉計 / ピコ秒・サブピコ秒 / LiTaO_3 / テラヘルツ / 光共振器 / 位相変調器
研究概要

変形FP変調器は連続出力のレーザの外部に配置するだけで,レーザ出力よりもはるかに強度の大きい超短光パルスを生成できるもので当研究者らの考案したものである。本年度はこの変形FP変調器を試作し、その基礎動作を詳しく検討するとともに,光学バイアス安定化の基礎特性を評価した.
まず理論的に動作の検討を行った後,7GHz領域で動作するLiTaO_3バルク位相変調器を試作し,これを用いることによって変形FP変調器を試作した.変形FP変調器はスーパーインバー上に3枚の高性能ミラーと先に試作した位相変調器を用いて構成され,光共振器の光学長はピエゾ素子で制御できるようにした.なお位相変調器自体では,16GHz帯で光波とマイクロ波の疑似速度整合を達成したものも試作し,その変調実験に成功した.
つぎに,試作した変形FP変調器の動作実験を行い,従来のFP変調器に対して出力光強度が15倍以上になることを確認した。このときのパルス幅は,実時間観測では観測系の制限もあり2.9psであったが,スペクトルから逆算すると0.8psであった.光源は連続発振のアルゴンイオンレーザであり,このレーザでは従来にない光強度とパルス幅であると思われる.続いて,出力波形と出力光強度の光学バイアス依存性について測定を行い,理論によく一致していることを確認した.この結果,動作の安定化には入力FPフィルタの制御が最も重要であることが確認できた.安定化を行わない場合には光学バイアスは1分以内に最適点からはずれていったが,予備的な安定化実験においてこれを追尾させることができ,十分に安定化が可能であることがわかった.

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] MORIMOTO Akihiro,SHIBAGAKI Akihiko,KOBAYASHI Tetsuro: "Efficient Ultrashort Optical Pulse Generation Using a Modified Fabry-Perot Modulator" Proc.1993 Conf.on Lasers & Electro-Optics. CLEO'93. 558-559 (1993)

  • [文献書誌] NISHIDA Hideyuki,KOBAYASHI Tetsuro,MORIMOTO Akihiro: "An Efficient Coherent Far-Infrared Light Source Using a Low Energy Photoelectron Beam" Proc.1993 Quantum Electronics & Laser Science. QELS'93. 254-255 (1993)

  • [文献書誌] KITAGAWA,Masahiro,UEDA,Masahito: "Squeezed spin states" Physical Review. 47. 5138-5143 (1993)

  • [文献書誌] KOBAYASHI,Tetsuro: "Ultrafast Control of Light Waves" International Workshop on Femtosecond Technology. FST'94. 19-20 (1994)

  • [文献書誌] MORIMOTO Akihiro,SARUWATARI Eido,KOBAYASHI Tetsuro: "Quasi-Velocity Matched Electrooptic Phase Modulator with Domain Inversion for Deep Microwave Modulation" Proc.1994 Conf.Lasers & Electro-Optics. CLEO'94(掲載予定). (1994)

  • [文献書誌] KAMIYA,Takeshi,KOBAYASHI,Tetsuro: "超短光パルス発生と応用" 電子情報通信学会論文誌. (掲載予定). (1994)

URL: 

公開日: 1995-02-08   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi