研究分担者 |
宮内 信和 (株)ネクサス, 大阪支店, システムエンジニア
山口 秀一 シグマ光機(株), 技術部, 部長
藤垣 元治 和歌山大学, システム工学部, 助手 (40273875)
安岡 学 東洋ゴム工業(株), タイヤ実験部, 研究員
松井 徹 和歌山大学, 教育学部, 助教授 (00157231)
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研究概要 |
平成7年度には種々の具体的問題に適用し,その有効性を確認した.また,今後の展望について検討した.最後に本研究の成果を報告した.具体的項目を以下に示す. (1)前年度までに構築した多次元画像処理システムおよび特徴量抽出画像処理システムと現有のワークステーションと画像入力装置と荷重負荷装置を用いて,半球の形状計測,粒子の運動解析,縞画像解析,タイヤの動的解析など各種現象の解析に適用した. (2)フーリエ変換位相シフト法などの新計測法の画像処理アルゴリズムの開発や画像処理プログラムの改良を行った.また,計測装置の自動化を図り,位相シフト装置などのコンピュータコントロールを行った. (3)最大輝度値や最小輝度値以外に最大微分値など新しい特徴量による解析システムを検討した.最大微分値によりピントの合った位置を検出し形状計測を行ったが,ピントを変えることにより画像の大きさが変わるため,今後の改良が必要である. (4)現在のシステムを改良し,より汎用化を目指したシステムの可能性を検討した.さらに,ワークステーションからパソコンやノートパソコンへの移植を検討した. (5)現在三次元画像処理を行っているが,場所,時間,位相などのより高度な多次元画像処理の可能性について検討した.コンピュータの大容量化,低価格化とともに可能となるであろう. (6)One day seminarを米国実験力学会で行ったり,インターネットで質疑応答をするなど,本方法の普及を図った.また,3年間の研究成果をまとめ,研究成果報告書を作成した.
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