• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1994 年度 研究成果報告書概要

臨界角プリズムを用いた超高精度角度センサとのその自律校正システムの試作研究

研究課題

研究課題/領域番号 05555037
研究種目

試験研究(B)

配分区分補助金
研究分野 機械工作・生産工学
研究機関東北大学

研究代表者

清野 慧  東北大学, 工学部, 教授 (40005468)

研究分担者 単 学伝  オリンパス光学(株), 基礎研究部, 研究員
遠山 退三  豊田工機(株), 第5研究開発, 主任補
荒川 章  東北大学, 工学部, 講師 (60184264)
SHAN Xuechan  Olympus Optical Co., LTD., Researcher
研究期間 (年度) 1993 – 1994
キーワード精密測定 / 角度センサ / 校正 / 自律校正 / 臨界角 / 絶対校正
研究概要

超精密角度センサの1号器の性能試験と校正実験の結果をもとに、臨界角プリズムの個数を増やした2号器の設計製作を行った.1号器センサはその特性の詳細な検討の結果,センサの安定性は,線形誤差の自律校正の繰り返し性から判断して、最大値で5/100秒であった.また,平均感度は4回の繰り返しで2/10000の誤差があった.その原因の一つと考えられる電源ラインのノイズと校正系に入る外乱振動の除去に努めて自律校正システムの安定性を高めることと,センサ自身の不安定性の要因である光源の指向角の変動の除去が今年度の課題であった.
まず自律校正システムの安定性を向上するために電源ラインのノイズ対策などを施した結果,線形誤差の校正結果の繰返し精度は最大偏差値で3/100秒,自乗平均では1/100以下となるなど,目標を達成することができた.つぎに,センサ光源の変動の対策として、変動補償用の受光系を追加して補正を行った結果,平均感度のばらつきが1.1/10000以内に納り,±1.5分の測定範囲を想定すると測定範囲の両端で1/100秒の誤差となり、これも目標をほぼ達成できた.
実施した研究によって,次の2点の新しい知見が確認された.
1)角度センサの平均感度と線形誤差に関する自律校正システムが実現され、それによって角度センサの有する分解能と安定性の限界まで校正が可能であること.
2)臨界角プリズムを利用した新しい原理の角度センサが1/100秒単位の精度と分解能を持つこと.
3)さらなる高精度化には,プリズム面の形状精度の向上が必要になる.

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] S.kiyono,S.Zhang: "Self-Calibration of Precision Angle Sensor" International Progress in Precision Eng.7. 373-376 (1993)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] 清野 慧、張 世宙: "角度センサの高精度自律校正法の研究" 精密工学会誌. 60. 1591-1595 (1994)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] "Self-Calibration of Precision Angle Sensor" Proceedings of International Progress in Precision Engineering. 373-376 (1993)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [文献書誌] "Self-Calibration of Precision Angle Sensors" Journal of Precision Engineering. 1591-1595 (1994)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より

URL: 

公開日: 1996-04-15  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi