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1993 年度 実績報告書

大型低騒音貫流ファンの開発研究

研究課題

研究課題/領域番号 05555058
研究機関九州大学

研究代表者

深野 徹  九州大学, 工学部, 教授 (60037968)

研究分担者 木下 歓冶郎  ダイキン工業(株), 機械技術研究所, 主任研究員
古川 明徳  九州大学, 工学部, 教授 (30112410)
キーワード貫流ファン / 横流ファン / 騒音 / 低騒音化 / 相似則
研究概要

本年度は以下のように実験装置の製作とそれを用いた若干の実験を行った。
1.供試送風機の製作:従来使用してきた小型貫流ファンの場合を比較の基礎として、空力と騒音の両特性の相似則を調査するための大型貫流ファンを製作した。その仕様は以下のとおりである。供試羽根車:外径225mm、内径180mm、羽根枚数27枚。スクロール:小型貫流ファンの場合に対して、羽根車外径の拡大率1.5で相似的に大型化した。供試風洞は小型ファンと同じものを用いたが、流れを2次元化するためのノズルは大型羽根車に合うものを作製した。15EA03:2.実験結果:空力と騒音の両特性を支配する重要な因子である羽根と舌部の間隔を2種類変えて実験した。(1)空力と騒音の両特性に対する相似則を調査した結果、軸動力係数には広い送風機流量の範囲で相似則が成り立つが、圧力係数が大型の方が高くなり、結果として効率が向上する。これは大型化をめざす本研究の方向を支持するものである。このことはまた、目的とする圧力上昇に対して回転数を下げ得ることを可能にするものであり、騒音低減化の可能性を示すものである。(2)騒音特性:音圧レベルは、L特性とA特性の音圧レベルのいずれも羽根車の周速度の増加に対応して増加した。特に離散周波数騒音は小型の場合に発生しなかった舌部隙間に対応する隙間においても発生した。そのため空力特性を加味した量である比騒音レベルも大型のファンの場合の方が高くなり、相似則は今のところ見られなかった。しかし舌部隙間が大きい場合は小さい場合に比較していく分相似則が成り立つ方向にあり、スクロール形状と舌部隙間を最適化する必要があることが判明した。以上のことは小型ファンで良い性能を示した二つのスクロールの場合について、いずれも同じ傾向を示した。以上の結果によって今後の問題点が明らかとなった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 深野徹: "横流ファンの騒音低減化に関する研究" ターボ機械. 21-8. 466-472 (1993)

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公開日: 1995-03-23   更新日: 2016-04-21  

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