研究概要 |
平成6年度は流体発振形散水器の散水量分布などの散水性試験に研究の重点をおき,以下のような結果が得られた. (1)出口幅が大きくなるにつれて水噴流は左右に発振し始め,散水角度も次第に大きくなる.そして.ある出口幅で最大の散水角度をとったあと,散水角度は減少する. (2)円形形状の散水器において,散水器の直径の増加につれて最大散水角度も次第に大きくなる. (3)圧力回復直径が大きくなるにしたがって,噴流中心軸まわりに分布する針状の散水量分布,噴流中心軸付近を最大として,噴流外縁に行くにしたがって次第に減少する,いわゆる正規分布形散水量分布,そして噴流中心軸付近よりも噴流外縁付近に最高散水量が認められる分布へと変化していく. (4)散水器出口幅が大きくなるにしたがって,散水量分布は次第に散水器に接近するように分布する (5)圧力孔直径が8mm前後の散水器が降灰除去には最適である. なお,本試験研究に関する研究成果は別冊の成果報告書に詳細に記述している.
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