研究課題/領域番号 |
05555115
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研究機関 | 八代工業高等専門学校 |
研究代表者 |
山崎 政城 八代工業高等専門学校, 生物工学科, 教授 (80040286)
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研究分担者 |
緒方 秀俊 パナファームラボラトリーズ(株), 研究開発部電算機室, 室員
岩崎 稔 パナファームラボラトリーズ(株), 研究開発部電算機室, 室員
本田 五男 熊本整形外科病院, 研究部長
松浦 周介 八代高専, 生物工学科, 助教授 (20143943)
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キーワード | ヒト関節疾患 / 慢性関節リウマチ / 変形性関節症 / 治療効果判定 / NMR / 緩和時間 / Malignancy Index / ソフトウェア |
研究概要 |
慢性関節リウマチ、変形性関節症などの治療効果の判定は、主に臨床像や組織学的な面からの診断で行われているが、これら関節疾患の治療効果を高めるためには、臨床像や組織学的な面からの診断とは別に、治療効果を迅速かつ的確に判断しうる補助的な診断法の開発が望まれている。 本研究は、NMRの緩和時間を関節疾患に初めて適用し、NMRから求められる関節疾患の炎症度(Malignancy Index)を迅速に求めるためのソフトウェアを開発し、これらのMalignancy Indexを用いて、慢性関節リウマチの治療効果判定のための評価の方法を確立しようとするもので、その実用化が期待される。 平成5年度は、ヒト関節疾患(慢性関節リウマチ、変形性関節症、正常関節)の各関節組織について、生化学的な面からの解析、病理組織学的な面からの解析、NMR緩和時間(T_1およびT_2)の計測を行い、これらの結果をふまえ、上記の各疾患の組織について、NMRから緩和時間を的確かつ迅速に求めるためのソフトウェアの開発を行っている。 ヒト慢性関節リウマチ、ヒト変形性関節症の各関節液について、本研究で開発されたソフトウェアを用いてNMRから緩和時間を求めたところ、【.encircled1.】ヒト慢性関節リウマチでは、同一の患者の関節液の緩和時間(T_1値)は治療効果が上がるのにつれて増大を示し、病態と緩和時間(T_1値)との間に相関が認められること。【.encircled2.】変形性関節症の疾患では治療効果と緩和時間(T_1値)との間に相関が認められないこと。などの新しい知見を得た。
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