研究課題/領域番号 |
05555115
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研究機関 | 八代工業高等専門学校 |
研究代表者 |
山崎 正城 八代工業高等専門学校, 生物工学科, 教授 (80040286)
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研究分担者 |
緒方 秀俊 パナファームラボラトリーズ(株), 研究開発部電算機室, 研究員
岩崎 稔 パナファームラボラトリーズ(株), 研究開発部電算機室, 研究員
本田 五男 熊本整形外科病院, 研究部長
荘 明勝 永田整形外科病院, 研究部長
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キーワード | ヒト関節疾患 / 慢性関節リウマチ / 変形性関節症 / 治療効果判定 / 炎症度 / NMR / 緩和時間 / ソフトウェア |
研究概要 |
本研究は、ヒト慢性関節リウマチ、変形性関節症などの関節疾患について、(1)各疾患の病巣のNMRから得られる炎症の度合と病態(生化学的および病理組織学的な所見)との関連についての解析。(2)各疾患のNMRから得られる炎症の度合と治療経過との関連についての解析を行い、(1)(2)の結果をふまえ、ヒト関節疾患について、(3)NMRの緩和時間から得られる緩和時間を炎症度(Malignancy Index)へ変換するためのソフトウェアの開発を行っている。 平成7年度は、新しく開発されたソフトウェアを活用し、ヒト関節疾患のNMRから得られるMalignancy Index(炎症度)のデータをもとにして、ヒト関節疾患(慢性関節リウマチ、変形性関節症など)の治療効果判定の可能性を検討した。 ヒト関節疾患の病態は、リウマトイド因子、C-リアクティブ・プロテインなどの検査値と密接に関連しているため、NMRの緩和時間(T_1値、T_2値)のデータと、これらの生化学的なデータとの関連についての解析を行い炎症の程度をより正しく反映するような炎症度(Malignancy Index)を作成した。 これらの結果をもとに、慢性関節リウマチの関節液の緩和時間(T_1値、T_2値)から導かれるMalignancy Indexが炎症の程度(軽症か重症かなど)および抗炎症剤投与効果の有無などを反映することを明らかにし、慢性関節リウマチの治療効果の判定に有用であることを明らかにした。
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