研究分担者 |
石井 敏満 日本原子力研究所, 高温工学部, 研究員
衛藤 基邦 日本原子力研究所, 高温工学部, 室長
稻垣 照美 茨城大学, 工学部, 助手 (90184712)
沼尾 達弥 茨城大学, 工学部, 助教授 (90164649)
福沢 公夫 茨城大学, 工学部, 教授 (50165271)
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研究概要 |
建設構造物を構成するコンクリート,タイル,セラミックなどの構造物が使用中の劣化促進の作用によって,寿命をどれだけ保持出来るかを明らかにする目的で,2KWの試作したハロゲンランプを用いて,対象とする劣化表面に熱線を入射し,その表面の温度分布をリモートセンシングで近赤外,遠赤外映像装置によって計測する。内面および表面に存在しているはくり,きれつ,析出物などの存在を表面に発生する放射温度や輝度の分布を計測し明らかにするための,検出限界にかんする実験を進めた。 その結果,コンクリート壁面,積石,支柱などの建設構造物に関するフィールド試験により,書および夜間に発生する欠陥異常部での温度や明るさの異常より,人工的な加熱によって,深さ10〜30cm程度に存在する内部欠陥の存在が確認され,熱流束を高めることによって,一層の改善をはかることが可能であることが明らかになった。 さらに,これらの欠陥のまわりの流れを数値計算によりとくことにより,表面の異常温度の発生のメカニズムや検出限界にかんする基礎的智見をえると共に,解析の結果を実地探査の手法に反映することが出来た。
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