研究課題/領域番号 |
05555118
|
研究種目 |
試験研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
土木材料・力学一般
|
研究機関 | 茨城大学 |
研究代表者 |
岡本 芳三 茨城大学, 工学部, 教授 (10194408)
|
研究分担者 |
黒川 賢 日本電気, 三栄・第二技術本部, 部長
石井 敏満 日本原子力研究所, 高温工学部, 研究員
衛藤 基邦 日本原子力研究所, 高温工学部, 室長
稲垣 照美 茨城大学, 工学部, 助手 (90184712)
沼尾 達弥 茨城大学, 工学部, 助教授 (90164649)
|
研究期間 (年度) |
1993 – 1995
|
キーワード | 建設構造物 / 燃焼ガス / 欠陥 / 放射エネルギー / 埋蔵物 / 赤外画像 / リモートセンシング / 熱的イメージ法 / transient temperature / radiation heter / buried project |
研究概要 |
建設構成物を構成するコンクリート、タイルセラミックなどの構造材が、使用期間中の劣化促進作用によって、その寿命をどのように確保するかを明らかにするために、遠赤外線を使用して、上記の構成表面の壁の内外面に発生するはく離やひび、はがれ等を検出するための、診断技術にかんする試験を実施した。 まず、太陽加熱による構造物内部に存在する欠陥を検出する手法を確立するための遠隔リモートセンシングの手法の一つとして、赤外線および可視光による検知法が注目されており、これに関する検出限界の試験が実施された。またさらに、遠隔で、構造物の壁面を人工的に加熱出来る高温燃焼ガス加熱装置を、欠陥付き試料に向けて、一定時間、所定の温度で照射し、劣化部分の検出を行なうと共に、その検出精度を確認すし、実用的な方手方として確立した。 この装置は1000℃の高温空気を発生させ、パラボラミラーの中央にある燃焼管の中を通し、照射加熱エネルギーをミラーにより、地表面に入射し、土中に存在する埋蔵物の検出を実施し、深さ30cmの埋蔵物の検出に成功した。 実用化試験として外壁、スラブ部材、基礎、煙突、鳥居、磁石、住宅跡などの存在や劣化の状況を明らかにすることを目的として、太陽、ランプ、燃焼装置によって、異常温度部の赤外画像を求め、検出や劣化の進行の状況を明らかにした。また、欠損部に発生する温度分布について数値計算を実施し、実験との比較を行ない、その特性の比較を行なうと共に、定量的な解析を進めた。このような解析の手法は、最近では、熱的イメージ法として注目されている手法であり、欠陥検出的先駆的な手法として、各分野の診断技術に応用展開をはかることが出来る可能性を明らかにした。
|