研究課題/領域番号 |
05555129
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
太田 俊昭 九州大学, 工学部, 教授 (70037753)
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研究分担者 |
黒田 一郎 九州大学, 工学部, 助手 (10253478)
日和田 希与志 九州大学, 工学部, 助手 (00243907)
牧角 龍憲 九州大学, 工学部, 助教授 (20136534)
日野 伸一 九州大学, 工学部, 助教授 (00136532)
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キーワード | 合成構造 / プレストレストコンクリート / スラブ / 有効プレストレス / クリープ |
研究概要 |
本年度の研究によって得られた成果を要約すると次のとおりである。 1.クリープ解析に用いる乾燥収縮ひずみおよびクリープ係数について、供試体の環境条件などの満たす最適データを得た。 2.収縮低減剤を混入したコンクリートを用いた合成はりおよび合成版に対し、1方向および2方向へのプレストレス導入試験およびクリープ試験を行ない、これらから得られた結果、 (1)合成はり供試体についてはプレストレス導入後材齢約350日において約120kgf/cm^2程度のプレストレスが確保できていることがわかった。 (2)合成版供試体に対しては、静的載荷試験における実験および解析結果から、プレストレス導入後67日で約80〜95kgf/cm^2の有効プレストレスが確認された。 3.1方向クリープ解析を拡張適用した2方向クリープ・乾燥収縮解析を行なった結果実験値を精度良く追跡できること、中でも、Trost法による解析結果は最もよく実験値と一致することがわかった。 4.各クリープ解析法の比較において、Trost法と比較してDischinger法では遅れ弾性成分を考慮していないため、クリープ・乾燥収縮による応力減少量を過大評価することがわかった。また、さらにRusch法においては遅れ弾性成分が瞬時に起こると仮定しているため、初期材齢ではクリープを過大評価しているが、長期材齢においてはほぼTrostによる結果と一致することがわかった。
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