研究課題/領域番号 |
05555130
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研究種目 |
試験研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
構造工学・地震工学
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研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
中井 博 大阪市立大学, 工学部, 教授 (00047052)
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研究分担者 |
ICHINOSE Lui (株)春本鐵工所, 本店設計部, 主任技師
丹生 光則 日本電子計算(株), 技術営業部, 主事補
瀬野 靖久 修成建設専門学校, 土木工学科, 教授
栗田 章光 大阪工業大学, 工学部, 助教授 (90121798)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1994
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キーワード | 合成構造物 / クリープ・乾燥収縮 / データベース / クリープ応力の解析 / 乾燥収縮応力の解析 / 汎用プログラムの開発 |
研究概要 |
平成6年度までには、5回の研究・連絡会を開催して、本研究を着実に遂行した。その概要を示すと、以下のとおりである。 まず、コンクリートを充填した長方形断面の6体の合成柱に関するクリープ・乾燥収縮は、約1年にわたる実験をほぼ終了した。そして、それをレオロジーモデルを用いて数理処理する手法を開発し、同定も完了して実用に供し得るデータとしてまとめた。このほか、合成桁の床版(現場打ち・プレキャスト床版とも)の乾燥収縮に伴うクリープ係数に関する実験も行う機会があったので、この成果についても、本研究成果の中に付け加えることとした。 つぎに、合成構造物のクリープ・乾燥収縮量に関するデータベースとしては、本研究のために購入したソフトParadox.4.0Jを活用して、以下に示す2つのデータベースを構築した。すなわち、その1つとしては、これまでの文献に登載されている実測データに着目し、論文名、著者名、研究機関はもちろん、その研究概要、成果、ならびにキーワードなどをパソコンによって手軽に検索できるものを構築した。もう1つのものとしては、本研究で行った実験成果はもとより、これまで実施された実験結果にもとづき、合成構造部材のクリープ係数、および乾燥収縮量をデータベース化し、同様にパソコン上で検索できるようにした。そして図表化されたデータは、実際の設計業務に役立つよう、各種の設計基準とも照合できるようにした。 さらに、これらの応用例として、目下、注目を集めつつある外ケーブル使用の合成桁橋のクリープ使用の合成桁橋のクリープ・乾燥収縮による応力、および変位解析用の汎用プログラムを新しく展開した理論にもとづいて構築した。そして、多くの数値解析を行って、あらゆる面から、その妥当性を検討した。 以上に示したように、これら一連の研究によって、当初、計画したすべての研究が順調に進み、ほぼ完成の域に達しめることができた。
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