研究課題/領域番号 |
05555131
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研究機関 | 武蔵工業大学 |
研究代表者 |
星谷 勝 武蔵工業大学, 工学部, 教授 (30061518)
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研究分担者 |
鈴木 誠 清水建設(株), 大崎研究室, 研究員
清野 純史 山口大学, 工学部, 助教授 (00161597)
野田 茂 鳥取大学, 工学部, 助教授 (80135532)
川上 英二 埼玉大学, 工学部, 助教授 (50125887)
大野 春雄 攻玉社工科短期大学, 教授 (50191945)
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キーワード | Conditional Simulation / Lincar Interpolation / Kriging / Conditional F・E・M・ / Random Field / Earthquake wave Propagation / Soil Profile / Maximum Likeli hood Estimatior |
研究概要 |
平成5年度は、条件付確率場の補間論理の基礎研究を行った。また、物理現象固有の支配方程式を補間情報に有益に組み込んだ条件付確率有限要素法の提案を行い、ハイブリッド推定技法の理論開発に着手した。以下に、主な研究概要を示す。 1)不偏性の条件の下で、再小分散性を満足するように、場の未知の物理量を、観測データの線形(あるいは非線形)結合による補間(内挿・外挿)項とその誤差項を加えることによって予測する理論を開発した。確率場の特性が非正規あるいは非定常であっても、また非線形予測式であっても、誤差項の性質を正しく評価することにより、条件付確率場の理論解を誘導した。 2)1)の基本理論を時空間の条件付確率場の問題に適用した。時間座標にAR(ARMA)モデルの特徴を生かし、有限個の時間ステップだけ過去と未来の影響を反映させ、未観測点での予測式を誘導した。また、同様の定式化を多入力線形システム理論に基づいて行った。 3)非正規確率場の例題として、対数正規確率場の線形補間理論の定式化を行い、最小誤差分散規範による推定誤差の分散値と最尤法による条件付き確率密度関数の分散値は異なることを見いだした。 4)確率場の特性、有限箇所での観測値や先験的に与えられる対象の力学特性(例えば、有限要素でモデル化される不整形地盤)のような情報をハイブリッドに利用して、空間的な変動量・不確定性を減少させ、現象により接近できるような条件付確率有限要素法の理論を提案した。
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