研究分担者 |
鈴木 誠 清水建設(株), 大崎研究室, 研究員
清野 純史 山口大学, 工学部, 助教授 (00161597)
野田 茂 鳥取大学, 工学部, 助教授 (80135532)
川上 英二 埼玉大学, 工学部, 助教授 (50125887)
大野 晴雄 攻玉社工科短期大学, 教授 (50191945)
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研究概要 |
条件付確率場の推定技法に関して,非ガウス性確率場の場合および推定に対して現象の物理的な支配方程式を援用するハイブリッド推定技法の理論研究を行った. 非ガウス性確率場の補間理論については,まず対数正規確率場に対する研究を行い,ガウス性確率場の場合と異なり,推定誤差の分散値と条件付分散値が異なることを示した.さらに,任意の分布特性を有する確率場に適用可能な拡張カルマンフィルタを用いた補間理論を構築した.また,バリオグラムによて記述される非定常性の確率場についての理論研究を行った. 一方,対象とする物理現象の力学特性(例えば,不整形地盤における波動伝播特性)のような情報をハイブリッドに利用して,不確定性を低減させて,現象により接近できるような条件付確率場に関する理論研究を進行させた.その際,非線形の2次型式評価関数を誘導し,この評価関数から,ガウス性,非ガウス性確率場の補間理論,拡張カルマンフィルタとの関係および決定論的な状態推定手法との関係を明確にした. 実現象は,非定常・非均一または非ガウス性確率場としてのモデル化が必要であり,上記理論研究とともに,具体的に事前情報としての確率場のモデルをいかに決定するかということが重要である.このためには,対象の時空間的な情報を効率よく処理するための地理情報システム(GIS)が有効であり,GIS構築のためのデータ収集に着手した.
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