研究課題/領域番号 |
05555132
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
三浦 均也 北海道大学, 工学部, 助教授 (40190582)
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研究分担者 |
吉田 望 佐藤工業(株), 中央技術研究所, 室長
善 功企 運輸省, 港湾技術研究所・動土質研究室, 室長
佐伯 浩 北海道大学, 工学部, 教授 (30001209)
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キーワード | 波浪荷重 / 海底地盤 / 液状化 / 防波堤 / マウンド / 有限要素法解析 / 動的解析 / 二相系モデル |
研究概要 |
「波浪による海洋構造物基礎地盤の液状化による被害状況を明らかにし、その解析手法を開発し、液状化防止対策法を提案する」ことを目的とし研究を開始した。平成5年度の研究内容および成果を箇条書にまとめると以下のようである。 [原位置計測] -波浪により被災した防波堤について、原位置の地質調査および計器の設置は終了し、観測を開始した。 -仮に実施した液状化対策工についても計測を開始した。水中の地形測量、消波ブロックの散乱状況についても観測を実施した。 -被災状況や被災の沈下量の経年変化などのデータ整理は、ほぼ終了している。 [室内実験] -地盤物性を把握するために、原位置試験に加えて室内実験を実施し、変形・強度特性、液状化特性を検討した。 [解析手法の開発] -数値解析手法によるマウンドの土質工学的効果などについて検討を開始し、対策工の効果についても検討を行った。これによっても成果が得られている。 -成層地盤に対する解析を可能にする解析解の誘導が終了し、地盤条件の重要性について検討することができた。 [液状化対策工の検討]種々の対策工を比較・検討 -液状化対策工の検討は平成6年度以降の予定であったが、対策工の効果の原位置計測、シミュレーションについても実施した。 地質調査によって、原位置の地盤条件が予想以上に複雑であることが判明したが、計測結果の判断およびシミュレーションにおいてはそのことを十分に考慮することによって初期の目的は達成できた。
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