研究課題/領域番号 |
05555156
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研究種目 |
試験研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
建築構造・材料
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
友澤 史紀 東京大学, 工学系研究科, 教授 (50211404)
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研究分担者 |
小林 幸一 (社)セメント協会研究所, セメント研究部, セメント研究科研究員
細谷 俊夫 (社)セメント協会研究所, セメント研究部, セメント研究課長代理
加藤 修 (社)セメント協会研究所, セメント研究部, 所長代理兼部長
野口 貴文 東京大学, 工学系研究科, 助手 (80208321)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1994
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キーワード | 粒度調整セメント / 鉱物組成調整セメント / 高強度コンクリート / 高流動コンクリート / 粗粉セメント / 微粉混和材 / ワ-カビリティー / 長期強度 |
研究概要 |
本研究課題の研究項目は、粒度調整セメントの開発、鉱物組成調整セメントの開発、粒度・鉱物組成を調整したセメントの開発および性能評価、ならびに粒度・鉱物組成調整セメントを用いたコンクリートの実用化研究であり、それぞれ、下記に示す研究成果が得られた。 1、粒度調整セメントの開発 セメントの粒度分布を幅広くすることにより、セメントの充填率が向上し、降伏値・塑性粘度の小さい、すなわち流動性のよいセメントペーストが得られる。 2、鉱物塑性調整セメントの開発 ビ-ライトを多く含有するセメントを用いることにより、初期水和熱の低減、自己収縮量の低減が可能になる。 3、粒度・鉱物塑性を調整したセメントの開発および性能評価 粒子の荒いセメント20%、通常のセメント70%、活性度の高い微粉末(高炉スラグ微粉末、シリカフューム)10%の粉体構成で、高強度、高流動、高耐久性を有するセメントペーストが得られる。 4、粒度・鉱物塑性調整セメントを用いたコンクリートの実用化研究 上記と同様な粉体構成のセメントを用いることにより、ワ-カビリティーに優れたコンクリートが得られ、コンクリート練り混ぜ時のミキサ-の負荷電力の低減、同一の流動性を得るのに必要な混和剤量の低減が可能になり、初期強度も問題なく、長期的な強度の伸びが期待でき、中性化抵抗性および凍結融解抵抗性も実用的には問題ないコンクリートが得られる。
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