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1994 年度 実績報告書

高性能極低温生成用材料の開発に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 05555178
研究機関東北大学

研究代表者

深道 和明  東北大学, 工学部, 教授 (00005969)

研究分担者 佐橋 政司  東芝研究開発センター材料デバイス研究所, 主任研究員
鈴木 謙爾  東北大学, 金属材料研究所, 教授 (10005861)
キーワード蓄冷材 / 低温比熱 / フォノン / 磁気変態 / ヘビーフェルミオン / アモルファス / 磁気モーメント / 熱容量
研究概要

最近注目されている低温工学において極低温を生成するためには、熱を運び去ってくれる高効率の蓄冷材が要求される。現在広く用いられているPbでは十分な性能を発揮できない。それは単にフォノンの役割を利用しているからである。しかし、高性能で更に低温までの冷却を可能にするためには磁気変態あるいは特異な電子状態の変化伴う大きな比熱の変化を利用しなければならい。
本研究においては、このような観点から種々の物質を探索を行っている。磁気変態に伴う大きな比熱は磁気モーメントの大きさに左右されるので、大きな磁気モーメントを有する希土類金属合金に着目した。また、磁気変態に関係せず、大きな熱容量変化を伴う、ヘビーフェルミオンの性質を示Ce系の化合物にの着目した。
前者においてはEr-Ruの結晶およびアモルファス合金の低温比熱を調べた。十分とは言えないがある程度の条件を満たす物質であることが明らかにされた。後者においては従来存在が知られていなかった新しい相であるCePb_2を発見しその低温比熱が詳しく測定され、蓄冷材としての検討がされた。しかし、ヘビーフェルミオンにおける特有の性質として液体ヘリューム温度よりも非常に低い温度で顕著な特性を示すので、もう少し高温(液体ヘリューム温度から10K)まで、その特性を引き上げることが残された問題である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] U.Mizutani: "Low Temperature Specific Heat Studies of Amorphous and Crystalline Er-Ru Alloys" Mater.Sci.Eng.B23. 66-70 (1994)

  • [文献書誌] Y.Hattori et al.: "Heavy-Fermion Behaviour in A New Phase Antiferromagnetic CePb_2" J.Phys.Condens.Matter. 6. 8035-8044 (1994)

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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