研究課題/領域番号 |
05555205
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
加藤 邦夫 群馬大学, 工学部, 教授 (00008442)
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研究分担者 |
中川 紳好 群馬大学, 工学部, 講師 (70217678)
宝田 たか之 群馬大学, 工学部, 助教授 (70154929)
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キーワード | 粉粒流動層 / 脱硫 / 石灰石 / 環境防止技術 / 微粒子 |
研究概要 |
現在使用している乾式の脱硫装置は湿式脱硫に比べて安価であるが、脱硫率が低いという欠点を持っている。その原因はSO_2などのイオウの酸化物と脱硫剤によって生じる石膏などの化合物が脱硫剤表面に形成されるので、脱硫剤粒子径を大きくすると脱硫速度を著しく低下してしまうためである。 申請者らは、最近、粉粒流動層なる数μm程度の微粒子の処理に適した新しいタイプの流動層を発明した。この流動層を用いて微粒子の石灰石などを脱硫剤として高効率な脱硫をおこなうのか本研究の目的である。 平成6年度においては、2〜30μmの石灰石または生石灰の微粒子を用いて、750〜950℃でSO_2を1000PPM程度含むガスを脱硫した。脱硫を行うにおいて層内でのガスの滞留時間およびCa/Sの値を変えて行った。 脱硫剤として石灰石を用いた場合には脱硫温度が800〜950℃の範囲で供給石灰とガス中に含まれるSO_2の量の比(Ca/Sの値)が3以上であれば、本装置での脱硫率は100%になった。 また、脱硫剤として生石灰を用いた場合には脱硫温度が750〜1000℃においてCa/Sの値が2以上でほぼ100%脱硫を行うことができた。 以上のことから、粉粒流動層脱硫装置は非常に有効な乾式の脱硫装置であることがわかった。
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