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1994 年度 研究成果報告書概要

高性能CO_2分離膜の開発と固定大量発生源からのCO_2分離回収プロセスへの応用

研究課題

研究課題/領域番号 05555212
研究種目

試験研究(B)

配分区分補助金
研究分野 反応・分離工学
研究機関山口大学

研究代表者

岡本 健一  山口大学, 工学部, 教授 (20029218)

研究分担者 二宮 康平  宇部興産(株), 千葉研究所, 部長
楠木 喜博  宇部興産(株), 千葉研究所, 部長
田中 一宏  山口大学, 工学部, 助手 (30188289)
喜多 英敏  山口大学, 工学部, 助教授 (10177826)
研究期間 (年度) 1993 – 1994
キーワード膜分離 / 炭酸ガス分離 / ポリイミド
研究概要

ポリエチレンオキシド(PEO)含有ポリイミドの薄膜化を、複層押出ノズルを用いる複合中空糸膜の製造技術を適用して、行った。製膜性に優れるビフェニルテトラカルボン酸二無水物(BPDA)系ポリイミドを内層に、PEO含有ポリイミドを外層に用い、ドープ液濃度および、BPDA系ポリイミドの組成を変えて、紡糸した。内径200μm、厚み50μmのスポンジ状支持体上に厚み2μmのPEO含有ポリイミド表面層が積層された複合中空糸膜を作製できた。中空糸膜のCO_2/N_2分離性能を50℃、下流側大気圧で石鹸膜流量計を用いて測定したところ、純ガスの透過速度R_<CO2>=2.9×10^<-5>[cm^3(STP)/cm^2s cmHg)、透過速度比R_<CO2>/R_<N2> =42が得られた。作製6カ月後に混合ガスで高真空タイムラグ法で測定したところ、R_<CO2>が67%に、分離係数αが88%に減少した。支持体層の緻密化のためと考えられる。今後の検討により、当初の目標値R_<CO2>=1×10^<-4> cm^3(STP)/(cm^2s cmHg)の達成が可能である。
溶解度選択性の増加による分離性の向上を図り、高性能な膜素材の開発を行った。PEOよりさらに極性の高いメチレンオキシド/エチレンオキシド共重合体(PMEO)をゴム状相に有するポリマーを合成し、CO_2/N_2分離性の向上を図ったが、透過物性の測定にはまだ至っていない。高透過性を有するガラス状ポリイミドを化学修飾し、アミン基を有するものを合成した。この化学修飾ポリイミド膜は、水蒸気存在下での混合ガス透過で、P_<CO2> = 70×10^<-10>cm^3(STP)/(cm s cmHg),α = 60 (35℃)と、非常に優れた分離性能を示した。0.1μmまで薄膜化することはそれほど難しくはないので、今後の発展が期待できる。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 岡本健一他3名: "ポリエチレンオキシド含有ポリイミド膜によるCO_2/N_2分離" 化学工学シンポジウムシリーズ. 41. 86-89 (1994)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] Kenichi Okamoto, Masafumi Fujii, Kazuhiro Tanaka, and Hidetoshi Kita: "CO_2/N_2 separation through polyethyleneoxide-containing polyimide membranes" Kagaku Kogaku Synposium Series. 41. 86 (1994)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より

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公開日: 1996-04-15  

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