研究課題/領域番号 |
05555249
|
研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
小林 四郎 東北大学, 工学部, 教授 (10026198)
|
研究分担者 |
石井 敬三 日本ペイント(株), 開発研究所, 課長
宇山 浩 東北大学, 工学部, 助手 (70203594)
正田 晋一郎 東北大学, 工学部, 助教授 (10143364)
|
キーワード | ポリマービーズ / ポリ(2-オキサゾリン) / マクロモノマー / 乳化重合 / 分散重合 / 乳化剤 / 分散剤 |
研究概要 |
・スチレンと末端にアンモニウム基を有するポリ(2-オキサゾリン)マクロモノマーの乳化共重合 粒子表面に高密度のカチオン基を有する単分散ラテックスの合成を検討した。まず、末端にアンモニウム基を有するブロック型両親媒性ポリ(2-オキサゾリン)マクロモノマーを合成した。このマクロモノマーは水中で優れた界面活性能を示した(γ=30〜40dyn/cm)。粒子の合成はこのマクロモノマーとスチレンの乳化共重合により行った。マクロモノマーは乳化剤かつ共重合モノマーである。生成粒子の粒径は100〜200nmで比較的揃っていた。粒径はマクロモノマー濃度に依存し、マクロモノマー濃度の増大に伴い粒径は減少した。生成粒子の粒子表面をESCAで分析したところ、ポリ(2-オキサゾリン)鎖とアンモニウム基が粒子表面に局在化していることがわかった。また、コロイド滴定により粒子表面のアンモニウム基の密度の推定を行った。ここで得られた粒子は粒径が揃っており、機能性に富むポリ(2-オキサゾリン)鎖とアンモニウム基を表面に有することから新しい機能性ポリマー粒子としての応用が期待される。 ・N-ビニルホルムアミドの分散重合による単分散親水性ポリマー粒子の合成 N-ビニルホルムアミド(NVF)の極性溶媒中における分散重合を検討した。ポリNVFは水にしか溶解しない高親水性ポリマーである。重合は分散剤にポリ(2-エチル-2-オキサゾリン)(分子量50万)を用い、メタノール中で行った。分散剤濃度が10%以上の場合にミクロンサイズの単分散ポリマー粒子が得られ、その粒径は分散剤濃度の増大に伴い減少した。また、モノマー濃度は粒径に影響を及ぼさなかった。ジビニルベンゼンなどのジビニル化合物との共重合によりハイドロゲル粒子の合成を行った。
|