研究概要 |
水面に発生する波を点でなく面として計測する時に必要な計測技術及びその装置に関し,今年度は次の知見を得ることができた。 1.基本的な装置の概略は,水面下から光を水面に向け発光し,水面上平行に設置されたスクリーン上に写し出された光の濃淡を写真にとり,それをフーリェ変換,解析することにより波振幅を求めようとするものである。 2.この原理の確認のために透明波板を用いた計測を行い本計測原理が水波面の計測に適用可能なることが判明した。 3.これらの装置の中でスクリーンの性能が非常に大切であり,その材質についても注意を払うことが必要なることが判り,次年度の大切な課題となった。 4.この原理の非定常波(一定速度で前進しながら動揺している物体の作り出す波)の計測への拡張について検討を進めることができた。
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