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1994 年度 実績報告書

鉄酸化細菌の銅耐性を利用した集積培養法の改善

研究課題

研究課題/領域番号 05555275
研究機関東北大学

研究代表者

千田 佶  東北大学, 工学部, 教授 (10005499)

研究分担者 井上 千弘  同和鉱業(株)中央研究所, 研究員
キーワード鉄酸化細菌 / 集積培養 / 共生 / 耐性 / 栄養素
研究概要

鉄基質集積培養における培養液中の物質変化を検討するために,高速液体クロマトグラフィーを用いた。測定に用いた高速液体クロマトグラフィーは,東ソ-全自動マルチシステムである。また,使用した分析カラムは,イオン交換クロマトグラフィ用TSKgelDEAE-2SW(4.6mmID×25cm 東ソ-製)である。溶離液としてNH_4H_2PO_4およびCH_3CNを3対1の割合で合わせたものを使用し,測定を行った。なお,測定時間は30分である。また,測定温度は40℃であり,検出には紫外吸光度計(UV-8010 東ソ-製)を用い,210nmで測定した。試料となる培養液は,0.2μmのメンブランフィルターで濾過した後、1NのNaOHでpHを3に調整した。なお,使用の注入量は50mm^3である。
まず,9K培地を4倍に希釈しピルビン酸を添加し,分析を行った。その結果,9K培地の各成分がピルビン酸の検出を妨げないことが確認された。次に,鉄基質集積培養を行った後の培養液を採取し,0.45μmのメンブランフィルターで濾過した試料を分析した。この培養では,4倍に希釈した9K培地を用い,初期pHを2とした。これは,分析カラムの適正pHが2以上となっているためである。この結果,保持時間2.5分付近のピークが小さきなっており,鉄が酸化されているのがわかった。しかし,ピンビル酸のピークは検出できなかった。一方,9K培地には含まれていない物質のピークがいくつか検出された。これらの物質は,培養中に現れたものであると考えられる。しかし,現時点では,これらの物質がなにであるか判明しておらず,今後の課題である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 須藤孝一,他: "鉄酸化細菌の栄養塩無添加での酸化挙動" 資源素材学会春季大会. 139-140 (1994)

  • [文献書誌] 藤原 晶,他: "鉄酸化細菌の硫酸ドデシルナトリウムに対する耐性" 資源素材学会春季大会. 245-246 (1994)

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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