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1993 年度 実績報告書

地球環境・資源計測のためのスポット・ランドサット合成画像処理システムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 05555280
研究機関熊本大学

研究代表者

大見 美智人  熊本大学, 工学部, 教授 (30040405)

研究分担者 中山 智晴  熊本大学, 工学部, 助手 (70207950)
小池 克明  熊本大学, 工学部, 助手 (80205294)
尾原 祐三  熊本大学, 工学部, 助教授 (50135315)
金子 勝比古  熊本大学, 工学部, 助教授 (20128268)
キーワードランドサットTM画像 / スポット画像 / 数値地形モデル / エッジ検出 / リニアメント / スペクトル情報 / 太陽照射効果 / ランベルトモデル
研究概要

本年度はランドサットTM画像とスポット画像の特徴抽出法を主な研究目的とし、両者の特徴が有効に現れるような重ね合わせの手法について検討を行った。得られた成果は次のとおりである。
(1)観測時期が異なる複数の人口衛星画像を重ね合わせるための幾何変換法として、アフィン変換法が有効であることがわかった。
(2)人口衛星画像に及ぼす太陽照射方向の影響を明らかにするために、数値地形モデルとランベルトモデルを用いて衛星画像をシミュレートする手法を開発した。これは観測時期の異なる画像の輝度レベルを補正するのに有用であることが判明した。
(3)ランドサットTM画像とスポット画像はRGB空間で表されるものであるが、これをHSI(色相・彩度・明度)の空間に変換するプログラムを開発し、色調の観点から両画像を重ね合わせることが可能となった。
(4)ランドサットTM画像やスポット画像のような高分解能画像の特徴抽出法として、線素追跡アルゴリズムを開発した。この手法を用いれば陰の領域や太陽照射方向に平行する方向からも、断層のような地殻割れ目と関連する線状の地形要素の詳細な抽出に成功し、資源探査への応用が図れる。
(5)地表面物質を同定するために、情報エントロピーを最大にするようなバンド(観測波長帯)の組み合わせとスペクトル処理法を開発した。その結果、地表面物質の相違によって異なる色調をもった画像が作成され、これと数値地形モデルとを重ね合わせることで、地形とスペクトル情報を同時に表現できるという立体表示システムが構築できた。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] K.KOIKE 他3名: "Automatic Lineament Extraction from Digital Images Vsing a Segment Tracing and Rotation Transformation Approach" Computers & Geosciences. 20(印刷中). (1994)

  • [文献書誌] K.KOIKE 他3名: "Development of Stand-alone UNIX-based System for Automatic Extraction and Management of Lineament Information Using Digital Images" Proceedings of tenth Thematic Conference on Geologic Remote Sensing. (印刷中). (1994)

  • [文献書誌] K.KOIKE 他2名: "Fault characterization Using Segment Tracing Algorithm and Radioactive Prospecting" Proceedings of IAMG/ISME'94 meeting. (印刷中). (1994)

  • [文献書誌] 小池克明 他2名: "衛星画像データからの新しいリニアメント自動抽出法とその評価" 資源・素材学会平成5年度春季大会講演要旨集. 335-336 (1993)

  • [文献書誌] 小池克明 他2名: "線素追跡型のリニアメント抽出法とその応用" Geoinforum-'93講演予稿集. 19-20 (1993)

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公開日: 1995-03-23   更新日: 2016-04-21  

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