研究課題/領域番号 |
05556002
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
日向 康吉 東北大学, 農学部, 教授 (00005589)
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研究分担者 |
鳥山 欽哉 東北大学, 農学部, 助教授 (20183882)
中西 テツ 神戸大学, 農学部, 助教授 (80031227)
崎山 文夫 大阪大学, 蛋白質研究所, 教授 (40029947)
渡辺 正夫 東北大学, 農学部, 助手 (90240522)
磯貝 彰 東京大学, 農学部, 助教授 (20011992)
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キーワード | 自家不和合性 / S遺伝子 / SLG / SRK / RNase / アブラナ科 / 二十世紀ナシ / クローニング |
研究概要 |
日向はS^9遺伝子ホモ系統から、ゲノミックライブラリーを作成し、SLG様遺伝子各種とSRK様遺伝子各種をクローニングし、これらはいずれも遺伝子ファミリーとして存在していることを明らかにした。渡辺はS^9ホモ系統からSLG^9とSRK^9のcDNA遺伝子をクローニングし、その全塩基配列を決定した。 磯貝はSLG^8およびSLG^<12>のcDNAをクローニングし、その全塩基配列を決定すると共に、SRK^8の塩基部分配列およびSRK^<12>の全塩基配列を決定した。 鳥山は、既知のSLG遺伝子およびアンチセンスDNAのベクターへの組み込みを行った。さらにこれらをBrassica campestrisに導入することを試みている。一部の材料について葉状組織が再分化することに成功したが、まだ完全な個体は得られていない。崎山は二十世紀ナシのS^2およびS^4の花柱から二種類のRNaseを精製し、その部分アミノ酸配列を決定した。NS1は25kDのタンパク質でアミノ酸末端が修飾されており、活性が強いが、NS2は30kDのもので、アミノ末端は修飾されておらず、活性が弱いことが分かった。明らかにされた部分アミノ酸配列を基にして、これら遺伝子のクローニングを行っている。 中西はニホンナシの未熟種子から複数のシュートが得られることを明らかにし、この系を用いて、アグロバクテリウムによる感染条件を検討している。以上、研究はほぼ順調に進展していると判断しているが、B.campestrisでは遺伝子導入後の再分化頻度が低いので、次年度はこの点に比重を置いて検討する必要がある。
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