研究課題/領域番号 |
05556006
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
矢澤 進 京都大学, 農学部, 教授 (90026550)
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研究分担者 |
安谷屋 信一 琉球大学, 農学部, 助手 (20128466)
長村 智司 奈良県農業試験場, 総括研究員
寺林 敏 京都府立大学, 農学部, 講師 (70155472)
大井 美知男 信州大学, 農学部, 助教授 (80167296)
桝田 正治 岡山大学, 農学部, 教授 (90026617)
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キーワード | 多年生園芸作物 / 生態反応 / 生産の場の拡大 / 自然エネルギー利用 / 省エネルギー栽培 / 栽培行程の分割 / 新作型の開発 / 自然環境保全型栽培 |
研究概要 |
1.「自然エネルギー利用による生産の場の拡大」では、鉱山の大規模廃坑の地熱エネルギーを利用して、ホウレンソウを人工光下で養液栽培し、周年、良品生産技術を確立した。 2.「省エネルギー型栽培による生産の場の拡大」では、2,000Kcal/hr.の冷凍機による地中パイプ埋設法でアルストロメリアの秋季の良品切花生産技術を確立した。クモマグサ、オランダヒメフウロのin vitroでの開花条件を明らかにし、これらの器内開花植物の製品化技術の確立に向けて検討した。 3.「新素材利用による生産の場の拡大」では、逆浸透ろ過膜を利用した『膜耕』法を開発し、この栽培法の利用について検討した。その結果、屋内観賞用植物の観賞期間の長期延長化に成功した。水耕栽培の培養法の改善と培液組成及び培養の冷却により、四季成り性品種を用いてイチゴの周年生産体系確立の可能性が明らかとなった。 4.「栽培行程の分割による生産の場の拡大」では、セントポ-リアをモデル植物として、それぞれの栽培行程をGoal Programing手法で解析し、栽培工程の分割を数式モデルで評価した。 5.「自然環境保全型栽培による生産の場の拡大」では、ワサビの種子発芽の特性を明らかにし、セル成形育苗を基本とした苗生産が可能であることを明らかにした。ワサビ田の育苗用ビニールハウスの減少につながり自然景観の保全に役立つものである。 6.「新作型の開発による生産の場の拡大」では、ネギの数品種を用いて日長処理と生育温度の調節により、ネギの出荷量の少ない5、6、7月の生産が可能であることを明らかにした。
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