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1993 年度 実績報告書

細菌を用いた新しい含油廃水処理法に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 05556012
研究機関東北大学

研究代表者

伊崎 和夫  東北大学, 農学部, 教授 (80005587)

研究分担者 加藤 明徳  住友重機械工業, 環境技術研究センター, 主任研究員
奥田 慎一  八戸工業大学, 工学部, 教授 (90005611)
金子 淳  東北大学, 農学部, 助手 (30221188)
キーワード脂質含有排水 / リパーゼ生産菌 / 脂質資化細菌 / Pseudomonas / Bacillus / 食肉処理場 / 魚肉処理場 / 脂質除去
研究概要

仙台近郊の森林土壌、河川土壌などから、新たに高い油脂資化能力を有する好気性細菌の単離を試みた。その結果リパーゼ生産菌57株を得て、リパーゼ活性の比較的強い2株(No.6及びNo.15)を選択した。No.6株はPseudomonas、No.16株はBacillusに属すると推定された。脂質としてオリーブ油を含む人工排水培地を用い排水処理モデル実験を行った結果、No.6株は、既に脂質排水処理で好成績を得ているBacillus351株とほぼ同じ結果が得られたが、No.15株はこの2株に比べて可成り劣った成績が得られた。そこで、No.6株とNo.351株を使用して、宮城県角田市の食肉処理場よりサンプリングした排水とモデル実験に使用した人工排水培地を9:1の割合で混合した排水を用い、排水処理実験を行った。その結果、24時間処理でNo.6株は脂質除去率80%に対し、No.351株は67%でNo.6株の方が良い成績が得られた。No.6株とNo.351株について温度の影響を調べたところ、No.6株は30℃、37℃、40℃および42℃で良く生育したのに対し、No.351株は30℃および37℃では生育したが、40℃以上では全く生育しなかった。食塩の影響を調べたところ、No.6株は5%でも生育したが、No.351株は5%では全く生育しなかった。このように、No.6株は広い生育条件に適応できる点で優れていることが分かった。また、八戸市の郊外の土壌試料や魚肉処理場試料からリパーゼ生産菌の分離を試み、細菌41株、酵母9株、糸状菌2株その他未同定菌53株合計105株を分離した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 加藤明徳,小関正信,伊藤一敏,金子淳,伊崎和夫,奥田慎一: "脂質資化性細菌による含油廃水の水処理" 水環境学会誌. 16 No.1. 59-65 (1993)

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公開日: 1995-02-08   更新日: 2016-04-21  

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