1、パスチュライザータンクの性能チェック ・菌除去効果の検定(殺菌の混入度)、冷蔵効果の検定(抜気、窒素置換、冷蔵)、変性に至るまでの期間の検定、ボトリング試験(生成する白色沈澱のろ別)、ボトリング後の貯蔵性の検討を行った。 2、樹液の貯蔵に伴う鮮度変化の検定 樹液の貯蔵に伴う鮮度変化の検定として、(1)殺菌、抜気、窒素置換の効果の検定、(2)生成沈澱物の分析、(3)着色変化の判定(視覚検査、吸収スペクトル)、(4)味の変化の検定、(5)菌分析などを行った。 3、100%天然の樹液のボトリング 天然の樹液を100%天然のままボトリングすることを目標に実験を進めた。夾雑物や雑菌の除去のための濾過操作、白色沈澱の(おり)の濾過操作や、有機物を含む飲料水ということで、加熱による殺菌などの工程が避けて通れない。これらの一連の操作過程で含有成分が微妙に変性し、その結果、味にも微妙な変化が現れた。 除菌フィルターのみで変性を来さないように保存する技術を検討中である。 4、封入後に嫌気発酵 封入後に嫌気発酵が徐々に進行する場合もあるが、CEによる含有有機酸の分析を行うことで腐敗の有無、進行程度を検定することが可能であった。出荷前の製品の品質管理に利用出来ることが判明した。
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