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1993 年度 実績報告書

早期水稲へのマルチ栽培の導入とその機械化に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 05556044
研究機関宮崎大学

研究代表者

永田 雅輝  宮崎大学, 農学部, 教授 (80041002)

研究分担者 梶本 明  ミカド化工(株), 開発部長
梅崎 輝尚  宮崎大学, 農学部, 助手 (50221809)
続 栄治  宮崎大学, 農学部, 教授 (30041049)
御手洗 正文  宮崎大学, 農学部, 助教授 (60094083)
岡田 芳一  宮崎大学, 農学部, 教授 (70040839)
キーワードマルチ栽培 / 早期水稲 / 早進化 / 水田地温 / 超早場米 / 水稲栽培
研究概要

本年度は、研究初年度のために基礎研究としてマルチ栽培が水田圃場と稲生育に及ぼす影響を調査した。そこでポットと圃場にて地温と稲の生育調査を行った。宮崎大学付属農場東水田にて、コシヒカリをマルチフィルムを敷設した実験水田(マルチ区)とフィルム敷設なしの普通水田(無マルチ区)とで田植をして、両者を比較した。その結果、次の新しい知見が得られた。
(1)地温への影響
地温は、明らかにマルチ区の方が温度は高かった。その温度差は天候に左右されるが、マルチ区では地表面がマルチフィルムで覆われているので熱を逃がさず保温の作用が認められた。65日間の積算温度の違いはマルチ区の方が約55℃高くなったことより、生育の早進に効果があった。
(2)生育への影響
出穂始め、出穂期、穂揃い期共にマルチ区の方が無マルチ区よりも早くなった。草丈は5月以降にはマルチ区が高くなってきた。分げつは6月の初めから中旬にかけて最高になり、マルチ区は無マルチ区より分げつ時期は早くなっていた。収量は調査区1で11%、調査区2で33%程もマルチ区が無マルチ区より多収となった。
(3)マルチ栽培田植機の開発
水田にマルチングを行い水稲を移植するマルチ栽培田植機の開発研究をも併せて行った。開発は田植爪とマルチフィルムの関係であり、マルチを張りながら稲を移植できるようにナイフ付田植爪の研究を行った。今回はそのナイフ付爪の運動軌跡についてビデオ解析し、ナイフ付爪の開発の糸口を見い出した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 永田雅輝: "早期水稲のマルチ栽培に関する基礎研究" 第53回農業機械学会年次大会講演要旨. 87-88 (1994)

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公開日: 1995-03-23   更新日: 2016-04-21  

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