研究分担者 |
洞口 公俊 松下電器産業(株), 照明研究所
谷 晃 大阪府立大学, 農学部, 助手 (50240958)
村上 克介 大阪府立大学, 農学部, 助手 (00254441)
平野 高司 大阪府立大学, 農学部, 講師 (20208838)
清田 信 大阪府立大学, 農学部, 助教授 (90117995)
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研究概要 |
本年度は、人工光源については、3波長域発光形蛍光体とFR(遠赤色)発光蛍光体を組み合わせ赤色光光量子束/遠赤色光光量子束(R/FR)比を調節することに加えて、色温度も調節した4波長域発光形植物栽培用蛍光ランプ(20W)を3種類(処理区A=色温度6500K,DUV=-10,R/FR=1.10、処理区B=色温度5000K,DUV=-10,R/FR=1.27、処理区C=色温度5000K,DUV=0,R/FR=1.60)試作し、処理区D=従来の3波長域発光形蛍光ランプ(20W,R/FR=32.0)とし、ランプ本数を9本として、レタスを用いて成育特性比較実験を行ない、実験検討した。 結果は、試作した色温度6500K,DUV=-10のランプが他のランプで成育させた植物体と比較して最もレタスの成育を促進させることがわかった。レタス栽培においては、従来の蛍光ランプに比較して十分に4波長域発光形植物栽培用蛍光ランプが有効であると考えられた。 自然光の分光調節による植物伸長制御用被覆材については、昨年度設置した遠赤色光遮断植物成育実験装置に、ポリエチレンテレフタレートフイルムを貼り付けたガラスを取付けてキュウリとトマトの成育実験を行なった。赤色光を遮断した場合は栄養成長や果実の成長が加速され、収穫開始日が早まり、初期収量を増加させることができ、遠赤色光の遮断により、草丈、茎長、節間の伸長を抑制することが可能なことがわかった。
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