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1993 年度 実績報告書

特殊微生物・酵素による生ゴミの新迅速処理法の開発と機能性飼料への資源リサイクル

研究課題

研究課題/領域番号 05556054
研究機関三重大学

研究代表者

嶋田 協  三重大学, 生物資源学部, 教授 (20024549)

研究分担者 脇田 正彰  三重大学, 生物資源学部, 助教授 (40024575)
星野 貞夫  三重大学, 生物資源学部, 教授 (90024546)
苅田 修一  三重大学, 遺伝子実験施設, 助手 (90233999)
粟冠 和郎  三重大学, 生物資源学部, 助教授 (20154031)
大宮 邦雄  三重大学, 生物資源学部, 教授 (60023488)
キーワード生ゴミ処理 / 微生物・酵素 / 資源リサイクル / 機能性飼料
研究概要

方法:実験に用いた生ゴミはオカラを基本とし、他に、酒粕、糖化粕、魚アラを単独または、オカラに配合して用いた。生ゴミに接種する有効な微生物8種(Bacillus bstearothermophilis、Lactobacillus delbruekii、Thermomonospora fusca、Rhizopus oligosporus、Thermomyce lanuginosus、Penicillium sp40、Bacillus subtilisN-4、Flavobacterium spAK)の性質についてIFO指定培地などを用いて調べた。
結果及び考察:オカラを基本とした生ゴミ培地には、R.oligospolusが45℃までの中温でわずか1日で最もよく生育しCMCase、キシラナーゼ、α-Amylase、Glucoamylaseを生産し、B.subtilisに対する抗菌作用があることがわかった。B.stearothemophilis、L.delbruckiiはオカラ+酒粕、オカラ+糖化粕の処理培地に50℃以上の高温で生育することが確認されたが上記の酵素生産量が低い上に、培地のpHが下がらないことから乳酸の生成量も低いことがわかった。高温で生育し、セルラーゼ活性が高いと言われるT.fuscaや高温で生育可能なカビであるT.lanuginosusについては、生ゴミ培地に対する生育が悪く、培地組成の検討が必要であることがわかった。一方、F.sp AK、B.subtilis N-4の植物病原性のカビに対する生育阻止については菌の生育によって阻止円を確認したが、菌体を除いた培養抽出液によりカビの生育を阻止するかは現在実験中である。
また、オカラでは12時間で10^7個/g、24時間で10^8個/gの一般細菌数が増加するため、種菌の接種時期は集荷後、数時間でなければならないことが予測された。そして、培地のpHを下げることや酒粕や糖化粕の添加によって、雑菌の増殖は抑えられた。しかし、pHを下げたオカラ培地では、R.oligospolusの酵素生産量が低下してしまった。
なお、種菌を接種せずにバイオリサイター処理した物質は、鶏やマウスに対して嗜好性が確認された。

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公開日: 1995-02-08   更新日: 2016-04-21  

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