• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1993 年度 実績報告書

薬物依存の発生機序と予防に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 05557009
研究機関大阪大学

研究代表者

三木 直正  大阪大学, 医学部, 教授 (40094445)

研究分担者 柳田 知司  (財)実験動物中央研究所, 前臨床研究部, 部長
渡辺 康裕  防衛医科大学校, 教授 (90127324)
王 小兵  大阪大学, 医学部, 助手 (30243207)
大杉 武  大阪大学, 医学部, 助手 (50176880)
樋口 宗史  大阪大学, 医学部, 助教授 (30150337)
キーワードモルヒネ / ISDB法 / 一本鎖CRE結合蛋白質 / メタンフェタミン / 薬物依存
研究概要

1、ISDB法の開発と応用
本研究室で開発したIn situ DNA protein binding(ISDB)法を用いて、急性および慢性メタンフェタミン中毒時の脳内のAP-1結合蛋白質活性の変化を調べた。急性投与(30分-1時間)では、海馬CA1とCA3、歯状回、線条体、大脳皮質、視床、視床下部などで結合活性の著明な増加がみられた。逆耐性マウスでは、薬物を投与しなくても側座核、歯状回、視床、視床下部、皮質IV層などに結合活性の持続上昇が見られた。逆耐性形成機構に、AP-1などの核蛋白質の活性変化が関係していることが期待される。
2、モルヒネ中毒時に変化する核内蛋白質のクローニング
モルヒネ慢性中毒マウスの小脳において、一本鎖CRE(cAMP response element)に結合する蛋白質(一本鎖CRE結合蛋白質)活性が特異的に減少することを見いだした。この結合蛋白質をマウス小脳の核抽出液より精製した。SDSゲル上で35-40万のダブレットバンドとして精製された。その一部のアミノ酸配列を決定し、それから相当するDNAを合成し、PCR法により、クローニング用プローブを得た。現在、マウス小脳cDNAライブラリーよりcDNAクローニングを行っている。まだ、全長の塩基配列は決定していないが、推定蛋白質と類似の蛋白質は見あたらない。また、一本鎖CRE結合蛋白質のmRNAは小脳と大脳にのみ発現している。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] K.Nakano,T.Osugi,H.Higuchi,N.Miki: "Tyrosine phoshorylation of a 58kDa protein induced by morphine in SK-N-SH cells." Biochem.Biophys.Res.Commun.(in press). (1994)

  • [文献書誌] T.Osugi,M.Ikemoto,H.Tanaka,X.B.Wang,N.Miki: "Modulation by chronic morphine administration of single stranded cAMP response element ]ssCRE) binding proteins in the mouse cerebellum" Mol.Brain Res.21. 256-262 (1994)

  • [文献書誌] E.Taira,N.Takaha,N.Miki: "Extracellular matrix proteins with neurite promoting activity and their receptors." Neurosci.Res.17. 1-8 (1993)

  • [文献書誌] 大杉武,王小兵,池本光志,三木直正: "薬物耐性依存形成と遺伝子発現" 脳と精神の医学. 4. 219-228 (1993)

  • [文献書誌] 王小兵,三木直正: "In situ DNA-protein binding法とその応用" Molec.Med.30. 629-630 (1993)

  • [文献書誌] 若狭芳男,川口武,柳田知司: "数種オピオイドのラット静脈内頻回反復投与による退薬症候の観察" アルコール研究と薬物依存. 29. 40-51 (1994)

URL: 

公開日: 1995-02-08   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi