研究課題/領域番号 |
05557026
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研究機関 | 川崎医療福祉大学 |
研究代表者 |
緒方 正名 川崎医療福祉大学, 医療福祉学部, 教授 (70032844)
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研究分担者 |
嶋田 義弘 中国短期大学, 生活学科, 助教授 (80196493)
藤井 俊子 川崎医療福祉大学, 医療技術学部, 助教授 (70099638)
田口 豊郁 川崎医療福祉大学, 医療福祉学部, 講師 (30197248)
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キーワード | 生物学的モニタリング / 精度管理 / 溶剤代謝産物 / 人工尿 / 人尿 / 凍結乾燥 / 尿保存 / 空間ガス法 |
研究概要 |
わが国で行われている大規模な生物学的モニタリングに対応して、多くの測定所を対象とした外部精度管理が行われている。外部精度管理について、正確度の測定により適切で、かつ保存性の良い試料の作製の為の研究を行った。 外部精度管理用試料としては、馬尿酸、メチル馬尿酸、マンデル酸を添加した人工尿、人尿、人尿を用い、労働省による分布1、2、3を定める境界値より、低能度、中濃度、高濃度液を作製した。保存による代謝物産濃度の変動を以下に示す事とする。 (1)人工尿としては、人の自然尿の主成分として、従来の塩化ナトリウム、燐酸アンモン、尿素に、新たに、尿酸、クレアチニンを加え、燐酸緩衝液で水素イオン濃度を調節した。次いで、この試料を30°、1°、及び-20℃に1、2、4週間、保存して、保存前後におけるこれらの代謝物産濃度の変動を調べた。その結果、これらの代謝物産は、30°で1週間、1°で1.5週間、-20°で4週間の保存では、保存前の97%以上の濃度を保ち得た。デルタアミノレブリン酸、クレアチニンは、尿中代謝産物より不安定であった。 (2)人尿に馬尿酸、メチル馬尿酸、マンデル酸を添加して、外部精度管理用の試料を作製した。そして、高濃度、低濃度の試料を1°及び-20℃の条件下に1、2、4週間保存して、これらの代謝産物の濃度の変動を調べ、共に4週間まで保存し得る事が認められた。 (3)人工尿、人尿に馬尿酸・メチル馬尿酸、マンデル酸を添加して、外部精度管理用の試料を作成した。そして、試料を凍結乾燥後、25℃に保存して、これらの代謝産物の濃度の変動を調べた。その結果、4週間まで、ほぼ初期濃度を保っていることが認められた。 (4)凍結乾燥尿を冷凍保存、液性尿を冷凍、冷凍保存の下に3検査所に郵送した。その結果、低濃度の代謝産物を含む液性尿の冷凍保存でやや低い値を認めた以外は、郵送前と一致する成績が得られた。
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