研究概要 |
1.エネルギー消費量、生活活動指数、付加運動量算出のための記入フォームの作成 一般社会人が簡便に上記の値を計算できるような記入フォームを論文と著書(裏面)に発表した。 2.簡易式に心拍数を取り入れたエネルギー消費量算出法の検討 エネルギー代謝率を基にして作成した簡易式の係数(MC)は「睡眠」,「座る」,「立つ」「歩く」,「走る」における1580例の活動の荷重平均を表す。19〜21歳の健康な男女学生各10名を対象にこれらの動作における心拍数の変動を調べ、各動作と心拍数との関連を検討した。心拍数は「座る」等の動作時では対象者ごとに大きく変動したのに対し、睡眠時では非常に安定した低い値を示した。そこで、睡眠時の心拍数を基準とし、覚醒時の実測データと合わせて各MCを求める下式を作成した。 MC=a*HR^b(ただし、HR:心拍数/分,a、bは個人により異なる定数) これを簡易式に用いてエネルギー消費量を計算したところ、従来のタイムスタディ法で計算した値とよく一致した(y=1.03x,r=0.787)。 3.簡易式の考え方のペドメータ法への応用 「座る」や「立つ」の動作が感知できるようなペドメータがあれば、簡易式を基に活動の少ない人の場合でも1日のエネルギー消費量が推定できると考え、O株式会社による新しいペドメータ製品の開発を指導した。
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