研究課題/領域番号 |
05557039
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
矢崎 義雄 東京大学, 医学部(病), 教授 (20101090)
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研究分担者 |
加藤 裕久 ヤマサ醤油株式会社, 研究開発部・生物第2研究室, 研究員
山崎 力 東京大学, 医学部(病), 助手
世古 義規 東京大学, 医学部(病), 助手 (30240708)
永井 良三 東京大学, 医学部(病), 助教授 (60207975)
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キーワード | 細胞内情報伝達 / 心臓移植 / 心筋虚血再潅流 / 細胞間接着分子 / 抗体治療 / MAPキナーゼ / CD54(ICAM-1) / CD62(GMP-140) |
研究概要 |
1)心血管病変の成立、進展における細胞間接着分子の解析 a.心筋虚血再潅流:ラットの冠状動脈前下行枝を一時的に結紮解除を行なうことにより虚血再潅流を引き起こすモデルで、インテグリンファミリーに属する細胞間接着分子とICAM-1の発現の解析に続いて、セレクチンファミリーに属する接着分子GMP-140を検討し、その発現の増強を明らかにした。 b.心筋炎、特発性心筋症:ヒト心筋炎、心筋症の生検あるいは剖検標本での解析で、マウスの心筋炎モデルと同様のインテグリンファミリーに属する細胞間接着分子とICAM-1の発現を証明した。 c.心臓移植:移植心でのICAM-1の発現増強を明らかにし、さらに拒絶心筋で胎児型平滑筋ミオシンが再発現していることも明らかにした。 2)細胞間接着分子の発現とその機能調節における細胞内情報伝達系の解析 培養心筋細胞、血管内皮細胞あるいは血管平滑筋細胞に虚血再潅流刺激(低酸素濃度の培養液での培養に続く定常酸素濃度培養液への変換)を行ない、細胞間接着分子GMP-140の発現が増強することを示した。さらに、セリン/スレオニンリン酸化酵素のCキナーゼ、MAPキナーゼ、S6キナーゼの活性が一過性に増大することを、それぞれの特異的基質のリン酸化反応を解析することにより明らかにした。
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