研究分担者 |
広井 透雄 東京大学, 医学部(病), 医員
塩島 一朗 東京大学, 医学部(病), 医員
加藤 裕久 ヤマサ研究開発部, 生物第ニ研究室, 研究員
山崎 力 東京大学, 保健管理センター, 講師 (60251245)
世古 義規 東京大学, 医学部(病), 助手 (30240708)
|
研究概要 |
心血管病変の成立,進展における細胞間接着分子の解析 (1)心筋虚血再灌流:ラット新生仔心筋細胞に低酸素に続く常酸素刺激を加え(虚血再灌流のin vitroモデル),心筋細胞における細胞内情報伝達系を解析した。その結果,Raf-1,MAPKK,MAPKs,90kDaS6Kの連続した活性化を認めた。さらにその情報伝達系の上流も解析し,PI3K,Srcの一過性のリン酸化を証明した。 (2)心筋炎,特発性心筋症:心筋虚血再灌流と同様,マウスの心筋炎モデルでインテグリンファミリーに属する細胞間接着分子とICAM-1の発現の亢進を証明し,さらに抗体投与によってこの障害が著明に抑制されることを明らかにした。 (3)心臓移植:移植心でのICAM-1の発現増強に続き,接着分子の発現増強及び拒絶にIL-2が関与していることを明らかにした。さらに、シンチグラム法を応用し,このICAM-1の発現増強を非侵襲的に解析する方法を開発した。 日本人におけるRomano-Ward症候群の遺伝子変異検索 Romano Ward症候群は,心電図上QT時間の延長を特徴とする家族性不整脈疾患である。日本人33症例で遺伝子解析したところ,LQT2(K channel 相同遺伝子),LQT3(心筋特異的Na channel 遺伝子)のpoint mutationを示す症例をそれぞれ12及び2症例みいだした。
|