研究課題/領域番号 |
05557050
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
門脇 孝 東京大学, 医学部(病), 助手 (30185889)
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研究分担者 |
児玉 龍彦 東京大学, 医学部(病), 助手 (90170266)
寺内 康夫 東京大学, 医学部(病), 医員
為本 浩至 東京大学, 医学部(病), 医員
戸辺 一之 東京大学, 医学部(病), 助手 (30251242)
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キーワード | 多因子遺伝 / トランスジェニックマウス / インスリン分泌不全 / インスリン抵抗性 / グルユキナーゼ / IRS-1 / NIDDM |
研究概要 |
多因子遺伝が明らかにされるにつれ、多因子間のNIDDM発症における相互作用の解明が重要となってくる。平成5、6年度に私共は、インスリン抵抗性のモデル動物としてIRS-1ノックアウトマウスを、インスリン分泌不全のモデル動物としてβ細胞型GKノックアウトマウスを作成した。IRS-1ノックアウトマウスはインスリン抵抗性にもかかわらず膵β細胞からのインスリン過剰分泌により代償され、正常耐糖能であった。一方、GKノックアウトマウス(ヘテロ)は軽度の耐糖能異常とグルコースに対するインスリン分泌不全を呈した。さらに、平成7年度は、IRS-1ノックアウトマウス(ホモ)とGKノックアウトマウス(ヘテロ)とをかけ合わせたダブルノックアウトマウスを作成し、インスリン抵抗性とインスリン分泌不全という2つの遺伝的異常の共存がNIDDM発症に及ぼす効果を検討した。ダブルノックアウトマウスはNIDDM顕性発症を認め、インスリン分泌不全遺伝子とインスリン抵抗性遺伝子とが相乗的にNIDDMを発症させることを示すことが出来た。
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