研究課題/領域番号 |
05557068
|
研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
赤松 繁 岐阜大学, 医学部・付属病院, 講師 (20167828)
|
研究分担者 |
近藤 祐司 アロカ株式会社, 技術部, 主任
松中 敏行 アロカ株式会社, 技術部, 部長
石沢 由美子 岐阜大学, 医学部, 助手 (30232292)
寺澤 悦司 岐阜大学, 医学部・付属病院, 助手 (90180075)
土肥 修司 岐阜大学, 医学部, 教授 (40155627)
|
キーワード | 流速測定 / 心拍出量 / モニター / 肺動脈カテーテル / ドプラ法 |
研究概要 |
連続的に心拍出量モニターが可能な新しい肺動脈ドプラカテーテルの開発のため、超音波入射角に依存しない絶対流速測定装置、肺動脈ドプラカテーテルと心拍出量測定装置を製作して以下のような結果を得ている。 [装置とカテーテル]血流速度演算装置は、位相差分法を用いた超音波パルスドプラ法による測定装置を改良し、臨床上必要な程度の流速までの測定可能最大流速を持つ装置にした。また、ドプラカテーテルは水槽実験用の鋼製のカテーテルと,動物実験用の肺動脈ドプラカテーテルを開発した。 [水槽実験]定常流および拍動流潅流モデルを作製しエコー源混入水および血液を潅流して電磁流量計より求めた平均流速と潅流モデル内に留置したドプラプローブで計測した流速の相関関係を検討した。ドプラプローブは入射角を5種類変化させ、相関関係を検討したが、両者の間にはr^2>0.99の良好な相関関係が認められた。また潅流モデル管腔内の流速プロファイルを求めたが、中心流の流速測定は難しくないことが判明した。本装置により超音波入射角に依存しない絶対流速の測定が可能であると考えられた。 [動物実験]雑種成犬(15-30kg)を対象に、心拍出量を熱希釈法および電磁流量計による測定値とと肺動脈ドプラカテーテルによる測定値を比較検討している。現段階で、熱希釈法との間にはr=0.9、電磁流量計との間にはr=0.99の相関関係が認められている。現在、心拍出量演算のための測定流速の平均化を時間により規定していたのを,心電図同期できるソフトを組み込み心拍平均できるよう装置の改良を行っている。また,適切な肺動脈カテーテルへの超音波振動子装置部位は対象動物の大きさにより多少左右され、雑種成犬では先端から3-4cmが適切であるが、人では4-5cmが適切ではないかと推測される。
|